出版社を探す

講談社学術文庫

再発見 日本の哲学

再発見 日本の哲学 石原莞爾――愛と最終戦争

著:藤村安芸子

電子版

内容紹介

関東軍参謀として「満州事変」を主導した石原莞爾は、最終戦争論を唱えたことで知られる。王道を掲げる東洋文明の東亜と覇道を掲げる西洋文明の代表であるアメリカを中心とする連合との戦いで、戦争は極限に達するというのだ。彼の思想の背景には、軍事研究と日蓮信仰が、相携わっていた。戦後は、戦争放棄を唱えた彼の思想の本質とは何か。

目次

第一章 真理と正義と世界統一      大正九年の春――日蓮との出会い/正義なき日本/法華経による世界      統一 第二章 戦争と仏教      石原の問い――真理と国家/かかわりのかたち――武の力とほうの力/     ベルリンにて 第三章 最終戦争論      有限なる世界/陸と海/「一心」と「不惜身命」 第四章 王道と戦争放棄      テイという他者、アメリカという他者/王道の登場/道と力

JP-eコード:0629240000100011000Q
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2017年03月24日