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講談社学術文庫

証言その時々

著:大岡昇平

電子版

内容紹介

「私はひとりになった。静かに涙が溢れて来た……祖国は敗けてしまったのだ。偉大であった明治の先人達の仕事を三代目が台無しにしてしまったのである」――収容所で敗戦の報に接した著者が見た戦争、そして戦後日本の姿とは。数々の戦争文学を残した作家が綴る、帰還兵への思い、六〇年安保、チェルノブイリ原発事故への眼差しなど戦争をめぐる証言。(講談社学術文庫)

目次

武藤貞一『戦争』 チャーチル『世界大戦』 武藤貞一『日支事変と次に来るもの』 俘虜記(抄) チャーチル『第二次世界大戦回顧録』 記録文学について 『裸者と死者』 二万人の死者より二十人の生者を 白地に赤く 作家の日記(抄) ルバング島を思う ルバング島の日本兵 某月某日 戦争の思い出 「ニュールンベルグ裁判」を見て 私と戦争 紀元節の思い出 民の声と「大国」の利害 二十年後 この八月十五日 日本人とは何か ビートルズとデモの間にて フィリピン紀行 なぜ戦記を書くか 八月十五日 人間差別がたどる運命 東風西風(抄) 肉体は脆いもの フィリピンと私 六十三、四の正月 グアム島の証人 時間 サクラとイチョウ ルバング島の兵士たち 私の中の日本人 ベトナムのこと 妄想的な現実 第二の戦後か ルバング島の悲劇 戦後文学の二十九年 戦後三十年 視点(抄) 私と戦争 三十三年目の夏 へんな夏 成城だより(抄) 三十八年目の八月に 一兵卒として 成城だより II(抄) 『レイテ戦記』を直す 狡猾になろう 戦後四十年を問う 悪夢の構図 成城だより III(抄) 河口湖日記(抄) あとがき

JP-eコード:0629225200100011000V
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年09月26日