講談社学術文庫
グノーシスの神話
著:大貫隆
内容紹介
1世紀の地中海世界に誕生し、「古代キリスト教最大の異端思想」ともいわれる「グノーシス主義」が生み出した神話の主要な断章を紹介する。1945年にエジプトで発見されて宗教界にセンセーションを起こしたグノーシス主義の基本文献「ナグ・ハマディ文書」のエッセンスとともに、その影響の強いマンダ教、マニ教の教典の主要部分を抜粋し編成。1999年および2011年に岩波書店より刊行された同名書籍の文庫化。(講談社学術文庫)
目次
はじめに I グノーシス主義とは何か 一 グノーシス主義の世界観と救済観 二 グノーシス主義の系譜学 1 史 料 2 歴 史 3 社会学的根拠 II ナグ・ハマディ文書の神話 一 世界と人間は何処から来たのか トポス1 否定神学 トポス2 神々の流出 トポス3 ソフィアの過失 他 補論・シェームの釈義 二 世界と人間は何処へ行くのか トポス8 啓示者の到来 トポス9 仮現論と反仮現論 他 三 今をどう生きるか トポス12 自己の認識と霊的復活 トポス13 性的禁欲 トポス14 洗 礼 他 III マンダ教の神話 一 マンダ教について 二 『ギンザー(財宝)』の神話 1 光の世界 至高神 第二、第三、第四の神々 その他の神々(ウトラ) 他 IV マニ教の神話 一 マニとマニ教について 二 マニ教の神話 二つの原理・光と闇(§1) 光の大地(『学術書目録』のみ)(§2) 闇の大地(『学術書目録』のみ)(§3) ほか
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年07月25日。