講談社学術文庫
イギリス 繁栄のあとさき
著:川北稔
電子版
内容紹介
今日、イギリスから学ぶべきは、勃興の理由ではなく、成熟期以後の経済のあり方と、衰退の中身である――。産業革命を支えたカリブ海の砂糖プランテーション。資本主義を担ったジェントルマンの非合理性。英語、生活様式という文化遺産……。世界システム論を日本に紹介した碩学が、大英帝国の内側を解き、歴史における「衰退」を考えるエッセイ。(講談社学術文庫)
目次
講談社学術文庫版への序 はじめに 不況か「衰退」か──一九世紀末のイギリスと二〇世紀末の日本 第1章 近代世界システムのなかのイギリス 1 オランダからイギリスへ──「世界経済」のヘゲモニーはどのように移動するか 2 砂糖入り紅茶と産業革命──ヘゲモニー国家の反食糧安保論 3 世界システムのゆくえ──移動する中核と周辺 4 世界システムの表裏──低開発の起源 5 カリブ海の悲劇──砂糖とタバコ 6 エコロジカルな危機からの脱出──一七世紀の資源・環境問題 第2章 「ジェントルマン資本主義」の内
JP-eコード:0629222400100011000Y
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年04月25日。