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講談社学術文庫

「哲学と政治」講義

宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II

著:佐々木毅

電子版

内容紹介

それぞれに忠誠心を要求し、人間の行動を左右し、激しく衝突してきた「聖」と「俗」との長い抗争は、政治に何をもたらしたのか。「政治とは何か」を考えるシリーズ二冊目の本書は、教皇至上権とトマス・アクィナスの政治論、ルターの宗教改革、マキアヴェッリの権力論、さらに宗教戦争を経て、「政治の解体」が訪れ、中世が終幕をむかえるまでを論じる。(講談社学術文庫)

目次

学術文庫版まえがき 第一章 教皇至上権──信仰共同体の上に築かれた権力  1 「神の国」から地上の統治へ  2 教皇至上権への道  3 異端の登場と修道院の役割 第二章 トマス・アクィナスと政治論──信仰共同体の分節化  1 理性は信仰により完成される  2 徳の序列と法の体系  3 世俗の秩序の安定をめざして 第三章 教会論の再構築と宗教改革──さまざまな宗教改革  1 世俗権力の逆襲  2 教皇絶対主義の崩壊と改革運動  3 宗教改革 第四章 マキアヴェッリと権力の問題──政治における強制  1 混乱の時代の外交官として  2 統治の核としての強制力  3 教会と共和制について  4 道徳と政治との分断 第五章 宗教戦争と政治の解体──主権論と中世の終幕  1 宗派中心主義と「政治の解体」  2 無秩序の絶望から生まれた主権論  3 絶対主義の自己矛盾  4 政治と宗教の分離と共存

JP-eコード:0629213900100011000M
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年10月24日