講談社学術文庫
ことば遊び
著:鈴木棠三
内容紹介
「世の中はすむと濁るの違いにて、刷毛に毛があり禿に毛が無し」。平安以来、歌詠みも、連歌作者も、俳諧の宗匠も、ことばの動き、その変わり身の様々な相を追求した。「回文」「早口ことば」「しゃれ」「地口」「なぞ」「解きと心」……。百花繚乱の言語遊戯を誇る日本語。ことばの可能性を極限まで発掘しようとする行為としてのことば遊びの歴史を辿る。(講談社学術文庫)
目次
第一章 ことば遊びの世界 はじめに ことばとことば遊び 宗祇の挿話 清みと濁りの違い 鸚鵡返し 逆さ読みいろは 尻取りことば 口拍子のよい尻取り 尻取童唄 文字鎖 回 文 回文の規則 回文歌 回文俳諧 回文の連句集 八重襷 第二章 早口ことば 早物語の系譜 早 歌 てんぽ物語 口遊び ういろう売のせりふ ういろう由来 団十郎の創出 舌もじり・早口文句の集成 一九のせりふ こんきょうじの歌詞 舌もじりの練習 名調子のういろう売 明治時代の舌もじり アナウンスの訓練 第三章 しゃれ しゃれの語系 興言・利口 洒落としゃれ シャレル・ジャレル 秀句・こせごと・かすり 秀句の意味転化 こせごと かすりの多面性 口 合 しゃれとしての口合 『穿当珍話』 口合の心得書 絵口合 地 口 地口諸説 地口付 『地口須天宝』 地口行灯 もじり・語路 字もじり・本もじり 語路・語呂合 無理問答 無理問答の約束 無理問答の祖型 無理問答本 第四章 な ぞ 古代のなぞ ほか
JP-eコード:0629197200100011000S
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。