講談社学術文庫
比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性
著:青木昌彦
内容紹介
アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか? 多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは? そして日本はどう変革すべきか? 企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。(講談社学術文庫)
目次
学術文庫版へのまえがき 原本はしがき 第1章 比較制度分析とは何か 多様性の時代の経済学 新古典派経済学による普遍モデルの追求 アングロ・アメリカン・システムは普遍的モデルたりうるか 制度多様性の認識と分析言語の普遍性 他 第2章 組織の多型性と比較情報効率性 生産関数ははたして技術的与件か 企業内情報システムの多型性 組織型の比較情報効率性 組織型の進化と産業の国際的比較優位の変遷 第3章 進化ゲームと均衡の多成性 戦略としての機能的・文脈的技能形成 非最適複数均衡の生成──J均衡とA均衡 歴史、将来予想、戦略のゆらぎ 補完的戦略のルール化としての制度 第4章 コーポレート・ガバナンスをめぐる制度補完性 会社コントロール市場の一般的後退 日本企業ははたして従業員管理企業か チーム生産と「状態依存的ガバナンス」 状態依存的ガバナンスとメインバンク 他 第5章 メインバンク制と政府規制 企業モニタリングの三段階 統合的モニタリングの専属的委任 メインバンク均衡の可能性 メインバンク・レント形成の規制枠組み 他 ほか
JP-eコード:0629193000100011000I
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2015年02月20日。