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講談社文芸文庫

詩とダダと私と

著:吉行淳之介

電子版

内容紹介

吉行文学の抑えた描写に垣間見える詩情――学生時代、萩原朔太郎に影響を受けての詩作が、その文学的出発となった作家の、生涯変わらぬ本質の現れであった。若き日に書いた詩の数々、苦悩の中で文学を志した戦中戦後の回想、昭和初期文壇で異彩を放った父エイスケの詩篇、恩師が翻訳した「ダダの歴史」をあわせて収録。吉行淳之介の全体像把握に必須のユニークな詩文集。

目次

詩篇 挽歌 月光 盛夏 白鳥賦 二行詩 短唱──懶惰── 懶い恐れの夜 帰郷 饗宴 薄明 予感 工場の窓から 隔離病室にて 雪 両棲(散文詩風) 詩の周辺 詩との出会いおよびその後 詩より詩的なもの 「帝国」のなくなった時期 わが詩歌 好きな詩 ダダ雑感 窮死した詩人との出会い 父エイスケについて 吉行エイスケについて 吉行エイスケ詩篇 退屈 恋 色気 青い舌 おいぼれ 肺病患者 対象 恋の経過 乳 アリノミご機嫌伺い アルコール飯 外的肖像 おいなりさん 丸窓から酒をのむ キス 浮かれた概念 アザ 不機

JP-eコード:0629007700100011000F
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2014年04月25日