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天皇の歴史

■天皇の歴史(1) 神話から歴史へ

著:大津透

電子版

内容紹介

天皇はいつ生まれ、どのような役割で、いかに統治したのか。また最初の倭国王である邪馬台国の卑弥呼とは、どのような存在であったのか。三輪山の麓、ヤマトに生まれた王権を中核として展開される古代国家統一への道を探り、その正統性の根拠と激変する東アジア情勢が与えた影響を考察。神意を知る存在としての宗教的機能を中心に、天皇号および大和政権の成立過程と支配の仕組みを、最新の研究成果により明らかにする。

目次

はじめに 序 章 「天皇の歴史」のために  1 天皇研究の出発  2 天皇の役割を考える  3 天皇と「日本」の成立 第一章 卑弥呼と倭の五王  1 卑弥呼と邪馬台国  2 鏡と剣──王権のレガリア  3 倭の五王と大王 第二章 『日本書紀』『古事記』の伝える天皇  1 記紀神話の意味と津田史学  2 「帝紀」「旧辞」から「記紀」へ  3 ワカタケル大王とウヂの成立  4 葛城ソツヒコと帰化人の伝承  5 王権の祭祀 第三章 大和朝廷と天皇号の成立  1 継体から欽明へ  2 大和朝廷の形成と国造制  3 推古天皇  4 天皇号の成立 第四章 律令国家の形成と天皇制  1 舒明天皇と唐の成立  2 大化改新の詔が描きだす国家体制  3 斉明女帝と白村江の戦い  4 天智から天武へ 終 章 天皇の役割と「日本」  1 シラスとマツル──祭祀の構造  2 マツロフとマツル──服属の構造  3 日本国号の成立 参考文献

JP-eコード:0628073100100011000B
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年03月23日
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