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講談社+α新書

もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く

著:安冨歩

電子版

内容紹介

「承知しました」という返答で共犯関係と決断責任の回避を成し遂げ、「そこまでやるとは思わなかった」「その件についてはお詫び申し上げます」という弁明で、自らの正当性を主張しつつ形式的に謝罪する欺瞞を成立させる――原発危機、企業不祥事などで頻発するこの「東大話法」を支えるのが、「立場至上主義」。「立場」はどのように日本人を呪縛してきたのか、そこからいかに逃れられるのかを、気鋭の「東大」社会学者が説く。

目次

はじめに──「絆社会」を訴えることの危うさ 「絆」とは自分をくくりつけるヒモ 日本人は「立場のある家畜」 「立場社会」を守る話法 第一章 「東大話法」とは何か 原発危機にも楽観的 「水素爆発」を必死にごまかす 原発ムラと東大の共通点 大惨事に出現する「東大話法」 原発は日本の「欺瞞」の集合体 言葉を正すことの重要性 メディアを暴走させた罪 他 第二章 東大話法の温床は「立場主義」 なぜ彼らは東大話法を操るのか 原発事故は「悪事の微分化」 大王製紙事件は典型的なケース 犯罪者の「東大話法」 立場上ウソをつく「御用学者」 他 第三章 「立場」はどうやって生まれたのか 「立場」の原点 「家」が生命体だった中世 「家」から切り離されて「立場」に 感情を捨てて使命に邁進 人権を尊重しない人権派 「終身雇用」が生まれた背景 私が銀行勤務で感じた疑問 他 第四章 「東大話法」がもち上げる「送りバント」 「東大話法」で立場をしつける 「他人に迷惑がかかる」が入り口 非言語でひっそりと「刷り込み」 「立場」という椅子にうまく座る 「社畜」は立場社会の本質 「サラリーマンはラクやからな」 ほか

JP-eコード:0627277400100011000N
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年11月30日