講談社選書メチエ
緑の党 運動・思想・政党の歴史
著:小野一
内容紹介
一九六〇年代末~七〇年代初頭、先進国で高揚した「新しい社会運動」。そこから出発した緑の党は、役割を変化させながら現在に至っている。ドイツをはじめとした諸外国のケースを検討しながら、運動・思想・体制(政権党)の三つの側面を分析する。私たちはどのような社会を望むのか。緑の党はその選択肢になりうるのか。いま改めて考え直す。(講談社選書メチエ)
目次
序 章 なぜいま緑の党か 脱原発を選んだ国、選ばなかった国/変貌する緑の党/他 第1章 世界に広がる緑の党 1 欧州諸国 フィンランド/イタリア/他 2 ドイツ 緑の党の起源/カールスルーエ結党大会/他 3 フランス 出発点としての五月革命/エコロジー政党の展開/他 4 アングロサクソン諸国 英国/カナダ/アメリカ合衆国 5 グローバル・グリーンズ 第2章 運動としての緑の党 1 転換点としての一九六八年 新しい社会運動とその役割/他 2 多様なテーマ 環境問題の「発見」/初期の反原発運動/他 3 社会運動から政権党へ 底辺民主主義のゆくえ/原理派と現実派/他 第3章 思想としての緑の党 1 エコロジー思想は左翼か 三車線道路のたとえ/保守的エコロジー/他 2 環境思想──源流からエコロジー的近代化まで エコロジー概念の多義性/他 3 新しい生き方・働き方を求めて 自由時間革命とワークシェアリング/他 第4章 体制としての緑の党 1 シュレーダー政権の軌跡と緑の党 赤緑連立連邦政府の誕生/最初の試練/他 ほか
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。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2014年10月24日。