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講談社選書メチエ

魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題

著:西川アサキ

電子版

内容紹介

ライプニッツのモナドロジー、ベルグソン『物質と記憶』、ドゥルーズ『シネマ』『襞』……「私の発生」をめぐる思考をシミュレーションする! 本当に存在するものは何だろうか? 私の「今・ここでの体験」だろうか? それとも、他人からみた「物質としての脳」だろうか? もちろん、両方だろう。ところが、そう言った瞬間、「私の」体験と「他人からみた」脳を結ぶメカニズムが知りたくなる──ライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考を、コンピュータ・シミュレーションで展開。心身問題への新たなアプローチがはじまる! (講談社選書メチエ)

目次

第1章 序:何が本当に存在するのか? 第I部 心身問題と中枢 第2章 「心身問題」から「支配的モナド」と「中枢」へ 第3章 「中枢」を作って展開する 第II部 「閉鎖」としての「不確実性」の侵入 第4章 エージェントの閉鎖とモナド 第III部 不確実性の中心と中枢、そして意識 第5章 「不確実性の中心」とモナド的中枢 第6章 「中心」から「紐帯」へ:中枢と心身問題へのコメント2 第7章 「紐帯」から「中心のない不確実性」へ:堆積、識別不能性、出来事という解 おわりに:心身問題への憎しみと、哲学の性急さについて 補足:「終わりなき対話=原始的心身問題」の詳細 注

JP-eコード:0625852100100011000S
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2015年08月28日