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講談社選書メチエ

アイヌの歴史 海と宝のノマド

著:瀬川拓郎

電子版

内容紹介

宝を求め、サハリン・アムール川流域に進出する戦うアイヌ。激しい格差、サケ漁をめぐる内部対立、「日本」との交渉――社会の矛盾に悩むアイヌ。北の縄文から近世まで、常識を覆すダイナミックな「進化と変容」。(講談社選書メチエ)

目次

はじめに──海と宝のノマド 第一章 アイヌ文化のなりたち──北の縄文から近世 1 アイヌのルーツ 2 アイヌ化の第一の画期 3 アイヌ化の第二の画期 4 変容する和人との関係 第二章 格差社会の誕生──宝と不平等 1 アイヌ社会のプアマン・リッチマン 2 格差社会をさかのぼる 第三章 「サケの民」の成立──交易品を推理する1 1 さまざまな交易品 2 上川盆地の擦文人とサケ漁 3 サケ漁に特化してゆく人びと 4 サケは交易品だったか 第四章 ワシ羽をもとめる人びと──交易品を推理する2 1 エゾの表象としてのワシ羽 2 ワシ羽交易と北方世界 第五章 侵略する北の狩猟採集民──オホーツク文化との関係 1 戦う氷海の民 2 オホーツク文化の屈服・残存する伝統 3 サハリン・アイヌの成立 4 肉体の宝としてのミイラ 第六章 境界をみる──「日本」文化との関係 1 海のノマドの社会 2 境界の構造 3 混住する和人とアイヌ 第七章 アイヌ・エコシステムの世界──交易と世界観の転換 1 上川アイヌの自然と暮らし 2 縄文エコシステムとアイヌ・エコシステム おわりに──進化する社会 参考文献 ほか

JP-eコード:0625840100100011000N
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2013年05月24日