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和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか

著:斉藤友彦

電子版

内容紹介

被害額4300億円、被害者7万人と、戦後最大規模の消費者被害事件となった安愚楽牧場事件。1990年代、そして2000年代後半に起こった「ふるさと牧場事件」など、怪しい和牛預託商法が行われ、そして摘発されてきた歴史があるにもかかわらず、悲劇はまたもや繰り返されたのはなぜなのか?自他共に「詐欺専門記者」と認める共同通信社記者が、徹底取材で分析した「詐欺犯罪はなぜなくならないのか」

目次

はじめに 第1部 安愚楽牧場事件 1 戦後最大の詐欺事件? 被害者説明会 和牛商法とは何か 和牛商法の歩み 安愚楽の「和牛委託オーナー制度」 謎の巨大企業 成り立たないはずの事業 2 暴かれた疑惑 破たんの理由 捏造された数値 「考えられないことをしている」 87億円のギャップ 解き明かされた理由 3 放漫経営の末に 元幹部の告白 家業が虚業に 畜産部の迷走 裏付けられた証言 創業当時の理念 不可解な取締役就任 破たんの内側で 肥育牛のオーナー募集 破たん後も迷走 行政の失態 債権者集会 未解明 第2部 ふるさと牧場事件 4 騙したのは誰だ 既視感 2回目のない裁判 生き残り 本社直撃 「自分たちも被害者だ」 牧場主の言い分 社長の言い分 記事配信 5 そして巨悪は逃げおおせる 強制捜査 前職はオートレーサー 裁判 虚構 後退した司法判断 第3部 詐欺犯罪はなぜなくならないのか 6 詐欺師たちを追いかけて ネット詐欺師をつかまえる 被害者の心情 事件報道への疑問 あふれる詐欺被害 報道の役割 おもちゃで夢を語る男 「華僑の大物」 預金残高証明書 国際指名手配犯が野放しに ほか

JP-eコード:0621797600100011000M
出版社:講談社
コンテンツ公開日:2012年11月02日