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コモンズ

ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

著:ローレンス・レッシグ

紙版

内容紹介

”自由”か”コントロール”か? ”革新”か”後退”か?

既存のネット関連の本は、所有権強化こそが技術革新につながるという議論を展開し、ネットについても著作権侵害のツールという面だけが強調されることが多かった。本書はこれにまっこうから対立し、所有権強化はかえって技術革新の可能性を殺し、われわれすべてにとって悪い結果をもたらすと明確に論じている。アメリカに追随して各種所有権強化の声があがっている日本にとっても、いま考えなければいけない重要なことだ。前作『CODE』より内容の具体性も高く、マイクロソフト裁判の背景なども詳解する。あまり理解されていない司法省側の議論が、ここで明示され、知的財産権の分野で働く人のみならず、ネットに関心のある一般の読者にも必携の一冊。
【原書タイトル】the furure of ideas:the fate of the commons in a connected world

目次

第一章 「フリー」

第一部 ドット・コモンズ

第二章 構成部品:「コモンズ」と「層」
第三章 電線上のコモンズ
第四章 ワイアードされたものたちのコモンズ
第五章 無線のコモンズ
第六章 コモンズの教訓

第二部 ドット・コントラスト

第七章 現実空間での創造性
第八章 インターネットからのイノベーション

第三部 ドット・コントロール

第九章 旧 VS 新
第一〇章 電線-ひいてはコード層-をコントロール
第一一章 ワイアードされた者-ひいてはコンテンツ層-をコントロール
第一二章 ワイヤレス-ひいては物理層-をコントロール
第一三章 何が起きているんだろうか
第一四章 alt.commons(代替案としてのコモンズ)
第一五章 オーリンにはわかっている

ISBN:9784798102047
出版社:翔泳社
判型:B5変
ページ数:504ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2002年11月
発売日:2002年11月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB