- 内容紹介
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アメリカで始まった金融工学の流れはいま、Econophysics(経済物理学)という新たな学問領域を形成するに至っている。経済物理学とは、複雑系や臨界現象など近代科学の高度な概念を用いて経済現象を分析しようというものである。▼著者のソネット…もっと見る▼
アメリカで始まった金融工学の流れはいま、Econophysics(経済物理学)という新たな学問領域を形成するに至っている。経済物理学とは、複雑系や臨界現象など近代科学の高度な概念を用いて経済現象を分析しようというものである。▼著者のソネット博士自身、UCLAの地球物理学教授であり、地震の解析で有名な理論物理学者である。博士は地球物理学の理論が経済現象にも適用できることを示し、実際、金融関係会社のブレーンという顔ももつ。▼本書は主として株式市場の暴落という現象にスポットを当て、そのメカニズムを分析しながら経済物理学の基本的な考え方が学べるようになっている。実際の暴落事例を取り上げ、豊富なチャートや図解を使ってできるだけ初学者にもわかりやすいように書かれている。▼経済物理学の最も大きな貢献は市場の予測に大きな可能性を示したことであろう。経済学の新しい潮流として、注目すべき学問分野である。
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