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敵を作る文明 和をなす文明

著:川勝 平太
著:安田 喜憲

紙版

内容紹介

同時多発テロ、イラク戦争という過程の中で見えてきたものこそ、敵を作り、正義を主張しあう「力と闘争の文明」であった。人類も地球環境も悲劇の淵へと落とし込むかのごとき現代文明の論理。我々が、この一連の流れや、この文明に抱いている違和感が何に起因するものなのか、本書を読めば即座に理解できるだろう。▼両著者渾身のエキサイティングな対論の中から浮かび上がるものは、我々日本人の底流に流れる、「森と水の文明」、「美と慈悲の文明」である。日本人は、森と水を守り、自然の美や人と人の間の慈悲の精神を尊重する文明を古来培ってきた。これは西欧や中近東、中国漢民族とは大きく異なるあり方である。この文明の本質が、梅棹忠夫の文明の生態史観からの刺激や、日本の稲作文明の源流とも目される長江~雲南省の文明との対比から、解き明かされてゆく。▼日本の進むべき道を、大きな文明的見地から鮮やかに浮かび上がらせる一冊!

目次

●第1章 「力の文明」の限界 ●第2章 『文明の生態史観』からの刺激 ●第3章 畑作牧畜民の文明と稲作漁撈民の文明 ●第4章 日本と古代中国の稲作文明 ●第5章 「森と美の文明」を世界に広める

ISBN:9784569622156
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2003年04月
発売日:2003年04月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB