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花束のかわりに

著:ナンシー・コッブ
訳:入江 真佐子

紙版

内容紹介

私たちはどうして死について話すことができないのだろうか? 悲しみの経験を語り合うことによってこそ癒され、死んだ人との関係を築きなおし、生きている人同士が結びつくのだ……。著者はこの考えをもとに、時折ユーモアさえ交え、自らの喪失についての体験を語る。うすれゆく意識の中で自ら死を選んだ父、アルツハイマーのためにホスピスで徐々に亡くなった母、ガンに冒された親友。そして不思議なことに、死にゆく人とともに過ごした場所ではしばしば奇跡が起こり、素直に「さよなら」を告げることができた相手は、必ず何かに形を託して戻ってきたのだった。▼特別な人を亡くした人には慰めを、天に帰りつつある知人を持つ人には『さよなら』の言い方を、死をあまり身近に感じたことのない人には死という「かけがいのない贈り物」への洞察を与えてくれる、すがすがしいノンフィクション・エッセイ。入江真佐子の名訳を静かに味わって下さい。

目次

[序章]死について語り合う [1]消えゆく母 [2]死者との再会 [3]思いがけないつながり [4]思い出すことの大切さ [5]死をものともしないユーモア [6]死の床で陥りがちな過ち [7]夢 ほか

ISBN:9784569622378
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2003年02月
発売日:2003年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX