戦時改描図論考ー偽装された地形図ー
著:山田 誠
紙版
内容紹介
関係する同時代史料を紹介するとともに、多数の機関の所蔵図を精査して戦時改描図の全容に迫る。植民地台湾の図を含む約70点の改描図を収録し、また約800点の改描図について所蔵機関や改描内容の一覧表を示す。
目次
序 章
第I章 戦時改描図に関する紹介・研究の進展
第II章 戦時改描図の調査研究,その手順と資料
第III章 改描図の理解に向けての若干の用語確認など
第IV章 戦時改描の開始から終焉まで
第V章 戦時改描図の作成面数と改描内容
第VI章 近畿地方における地形図の改描
第VII章 京都近傍1万分1地形図における戦時改描
第VIII章 戦時改描期の東京近傍1万分1地形図
第IX章 北海道における地形図の改描
第X章 日本統治期の台湾における地形図の改描
終 章
付 録
付属物
史料1 改描に関する参謀総長命令
史料2 改描の施行に関する補足説明
史料3 一般発行地図の改描基準(1)
史料4 一般発行地図の改描基準(2)
史料5 大縮尺地形図の発売規制
史料6 地形図,帝国図,輿地図等の発売規制
史料7 新たに秘密地図となった地形図
付表1 改描を確認できた5万分1地形図―所在と改描内容―
付表2 改描の可能性が大きい2万5千分1地形図―所在と改描内容―
付表3 改描図の存在がほぼ確実と考える1万分1地形図