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鷗外の怪談

著:永井 愛

紙版

内容紹介

社会主義者への弾圧が強まる明治時代。森鷗外は、陸軍軍医エリートでありながら、言論弾圧に反対する文学者という相反するふたつの顔をもっていた。その真意はどこにあったのか……。幸徳秋水に死刑が宣告される大逆事件の裁判前、居宅・観潮楼で繰り広げられる文士、旧友、弁護士との激論。ここには寝食をともにする嫁と姑の小競り合いや、赤児をあやすパッパ鷗外の姿も見られ、老若男女、悲喜こもごもの人間模様が織り成される。官僚・文学者・家庭人と、さまざまな顔をもつ人間・鷗外を浮き上がらせる歴史文学劇!
2014年に初演され、ハヤカワ「悲劇喜劇」賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2021年11月上旬から東京芸術劇場をはじめ、埼玉・長野・山形・滋賀・兵庫・山口・静岡・愛知・北海道を全国ツアー再演いたします。

著者略歴

著:永井 愛
1951年 東京生まれ。桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒。
1981年 大石静と劇団二兎社を旗揚げ。1991年より二兎社主宰。
第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第1回鶴屋南北戯曲賞、第44回岸田國士戯曲賞、第52回読売文学賞、第1回朝日舞台芸術賞「秋元松代賞」、第65回芸術選奨文部科学大臣賞、第60回毎日芸術賞などを受賞。
主な作品
「時の物置」「パパのデモクラシー」「僕の東京日記」「見よ、飛行機の高く飛べるを」「ら抜きの殺意」「兄帰る」「萩家の三姉妹」「こんにちは、母さん」「日暮町風土記」「新・明暗」「歌わせたい男たち」「片づけたい女たち」「鷗外の怪談」「書く女」「ザ・空気」「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」「ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…」「私たちは何も知らない」

ISBN:9784880594316
出版社:而立書房
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ