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小学館新書

マル暴

警視庁暴力団担当刑事

著:櫻井 裕一

紙版

内容紹介

この刑事は鬼か仏か。ヤクザが恐れた男

暴力、殺人、抗争、恐喝、闇金、地上げ、反グレ、けん銃、覚せい剤、エンコ飛ばし。
社会の裏面で蠢く、そんなヤクザたちと常に対決し、身を徹して表社会との防波堤となってきた人たちがいる。
暴力団犯罪を専門とする警察の捜査員たち、いわゆる「マル暴」だ。

日々の柔剣道訓練で体を鍛え抜き、組員の威勢や恫喝にひるまず、巧妙化する暴力団の知能犯罪を見抜き、取調室でヤクザ一人ひとりの人生と対峙する。

四ツ木斎場暗殺事件、日本医科大学病院ICU射殺事件、群馬前橋スナック銃乱射事件、住吉会幹部らによる東京防潮堤工事入札談合事件、岡本ホテル預託金詐欺事件、極東会幹部らによる小指切断重傷傷害事件、山口組幹部らによるC型肝炎薬ソバルディ詐欺事件など。

警視庁において40年にわたって暴力団捜査にかかわり、社会を震撼させたヤクザ犯罪をいくつも解決に導いた「剛腕マル暴」が、その捜査秘録を初めて明かす。

これが暴力団捜査のリアルだ!

【編集担当からのおすすめ情報】
暴力団事務所に踏む込む刑事たちの映像や写真を見たことがある人は多いはずです。鋭い眼光、ダブルのスーツに、いかついネクタイ。その太い腕に巻かれた「警視庁の腕章」がなければ、どちらが”本職”か見分けがつかないぐらいの迫力。彼らが、いわゆる「マル暴」です。
本書では、警視庁で叩き上げの刑事として、暴力団捜査を担当する組織犯罪対策課の管理官まで務めた著者が、自身の経験をもとに「マル暴とは何か」「ヤクザとは何か」をまとめました。
緻密で地道な捜査から、取調室での緊張感のあるやり取り、ガサ入れでの丁々発止まで、ここまで詳細に、暴力団担当刑事の活動が、経験者によって記された本はほかにはありません。

目次

第1章 マル暴刑事
第2章 ヤクザとシノギ
第3章 日医大事件 ーー 稲川会と住吉会
第4章 頂上作戦 ーー 極東会
第5章 マル暴とヤクザとメディア
第6章 東京進出 ーー 山口組
第7章 ヤクザと経済事件
第8章 外国人マフィア
第9章 闇落ち
第10章 新たな出発

ISBN:9784098254095
出版社:小学館
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP