出版社を探す

中公新書 2672

南極の氷に何が起きているか

気候変動と氷床の科学

著:杉山 慎

紙版

内容紹介

江守正多さん(国立環境研究所地球システム領域副領域長、IPCC第5次・第6次評価報告書主執筆者)推薦!



----------

「地球温暖化で南極の氷は増える」って? そんな説もあったが今は昔。実は南極研究はものすごい勢いで進化している。人類が直面する海面上昇の危機、そのカギを握る南極の最新動向を第一線の専門家が語り尽くす!

----------



仲野徹さん(大阪大院医学系研究科教授)激賞!



----------

全編、とても平易な解説で、密度、重力、質量など、中学校で学ぶレベルの物理、じゃなくて理科の知識があれば十分に理解できる。さらには、数年に一度は研究のために南極へ行かれるという著者、北海道大学低温科学研究所の杉山慎教授の「南極愛」があふれているのがとてもいい。

(HONZ「おすすめ本レビュー」より)
----------





日本の面積の約40倍に及ぶ〝地球最大の氷〟こと南極氷床。極寒の環境は温暖化の影響を受けにくいと言われてきたが、近年の研究で急速に氷が失われつつある事実が明らかになった。大規模な氷床融解によって、今世紀中に2メートルも海面が上昇するという「最悪のシナリオ」も唱えられている。不安は現実のものとなるか。危機を回避するためにすべきことは。氷床研究の第一人者が、謎多き「氷の大陸」の実態を解き明かす。

著者略歴

著:杉山 慎
1969年愛知県生まれ. 博士(地球環境科学). 93年大阪大学基礎工学研究科修士課程修了. 93~97年, 信越化学工業で光通信用デバイスの研究開発に従事. 97年より2年間, 青年海外協力隊に参加し, ザンビア共和国の高等学校で理数科教員をつとめる. 2003年北海道大学地球環境科学研究科博士課程修了. スイス連邦工科大学研究員, 北海道大学低温科学研究所講師, 同准教授を経て, 17年より同教授. 南極や北極, パタゴニア等で大規模な氷床・氷河の調査を主導. 共著に『なぞの宝庫・南極大陸』(技術評論社, 2008), 『低温科学便覧』(丸善出版, 2015), 『低温環境の科学事典』(朝倉書店, 2016)など.

ISBN:9784121026729
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:RBKC