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日本高等教育における「グローバル人材」育成力

留学生の人材自己形成過程の視点から

著:譚 君怡

紙版

内容紹介

今日の国際社会で求められている「グローバル人材」の育成のために、わが国では多くの国・地域からの留学生受け入れ政策が推進されている。他方、留学生たちにとって日本での就職の壁は未だに厚く、彼/彼女らが「グローバル人材」として日本社会で活躍するための門戸が開かれているとは言い難い現状にある。56名に及ぶ現・元留学生を対象とした綿密な質的調査を通しわが国の留学生教育と雇用慣行の中で彼/彼女らが実際に享受している機会と制約を明らかにする。

目次

第1章 序論
第2章 在学中における「グローバル人材」形成の経験
第3章 職業への移行における「グローバル人材」形成の経験
第4章 就業後における日本留学経験の活用
第5章 総合考察:日本留学における留学生の「グローバル人材」形成
第6章 終章:理論的意義、総括と今後の課題
引用文献

著者略歴

著:譚 君怡
東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
国立台中教育大学(台湾)・高等教育経営学位プログラム・Assistant Professor。
主要著作・論文:Transition from university to work in Japan: Approaching experiences of international students. In R. Tsuneyoshi (Ed), Globalization and Japanese "Exceptionalism" in Education: Insider's Views into a Changing System. (Routledge, 2018)「“日本的グローバル人材”の形成―就職活動を通じた留学生人材の日本への同質化」恒吉僚子・額賀美紗子編『新グローバル時代に挑む日本の教育―多文化社会を考える比較教育学の視座』(東京大学出版会、2021)。

ISBN:9784798917245
出版社:東信堂
判型:A5
ページ数:328ページ
定価:3400円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNM