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ブルーバックス

呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム

著:石田 浩司

紙版

内容紹介

生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に6億~7億回「呼吸」をするといわれています。
そもそも「呼吸」とはなにか? 体はどのように酸素を取り込み、それを体のすみずみにまでに運ぶのか? さらに酸素はどのように細胞で消費され再び肺胞に送られた二酸化炭素はどのように酸素と交換されるのか? 
「換気」の仕組みからエネルギー代謝の方法など、その精密につくられた驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。
まず、安静時の呼吸をもとに、生命活動を支えるそのメカニズムを解説。
さらにランニングなどの運動時の呼吸をさまざまなデータをもとに精緻に解説していきます。ランニング開始後になぜ呼吸が苦しくなるのか? ランニングのリズムと呼吸のリズムは同調したほうがいいのか? など、さまざまな呼吸への疑問を解決していきます。
その他にも、大人気のヨガや空気の薄くなる登山における呼吸とは? さらには「間合い」とよばれる格闘技での呼吸のコツなど、運動種目別の呼吸についても紹介。
そして、近年、話題となっている「呼吸とメンタルの関係」についても、さまざまな科学研究をもとに考察しながら、「リラックス呼吸法」を紹介していきます。
ふだん無意識に行っている「呼吸」について、その基礎の基礎から最新研究・応用まで、この一冊で「呼吸」のすべてがわかります。

著者略歴

著:石田 浩司
1961年、兵庫県生まれ。名古屋大学総合保健体育科学センター教授、同大学大学院医学系研究科教授兼任。博士(医学)。
1987年、神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。同年、名古屋大学総合保健体育科学センター助手。
1991年、同大学講師(大学院医学研究科講師兼任)。
1994年、名古屋大学大学院医学研究科より博士(医学)授与。1996年、同大学助教授。
2005年、名古屋大学総合保健体育科学センター教授(大学院教育発達科学研究科教授兼任)。
2010年、オックスフォード大学医学部生理学部門客員研究員。
2014年より名古屋大学大学院医学系研究科教授を兼任し、現在に至る。
専門は運動生理学。ヒトを対象に運動時の呼吸について研究を進める傍ら、一般教育で学生相手にバドミントンやテニスも教えている。
日本体力医学会(評議員)、日本体育学会(元代議員)、日本体力医学会東海地方会(理事長)。
著書に『呼吸』(ナップ)、『健康・運動の科学』(講談社)などがある。

ISBN:9784065258583
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:296ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD