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日経文庫

アジアのビジネスモデル

新たな世界標準

著:村山 宏

紙版

内容紹介

知られざる日本のライバル、その実力とは?
受託生産、ファブレス、垂直統合、タイムマシン経営、国家資本主義など、TSMC、鴻海、ファーウェイ、CPグループ、テマセクなど約30社の戦略、強み、弱みを一挙に紹介します。世界を動かす経営戦略が一望のもとに!

■中国はじめ、アジア各地域の豊富な取材経験をもつ日本経済新聞記者が、世界の貿易・サプライチェーンを支える、日米欧とは異なるアジア独自のビジネスモデルのすべてを、成功・失敗の両面、日本企業との比較も含めて、最新情報をもとにわかりやすく解説します。
■欧米有名企業に比べて多くの日本人にとって馴染みがなく、死角ともなっていたアジア企業の実態を国境の隔てなくビジネスモデルごとに解説。アジア有力企業の戦略の強み、弱点がよく理解できます。アジアと関係の深いビジネスパースンにとって必読の書といえます。
■アジア企業に関する知識は、いまや日本のビジネスパースンにとって必須です。中国、韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、インドなどアジア各地域の強大企業の活動は世界のビジネスの姿を大きく変貌させてきています。
■そのビジネスモデルは受託生産、ファブレス、垂直統合、タイムマシン経営、国家資本主義など多種多様ですが、半導体で台湾のTSMCの動向が世界から注目されているように、こうしたアジア巨大企業のビジネスモデルの理解なくして、世界の経済は理解できないと言っても過言ではないほどです。そのビジネスモデルを知ることは、グローバル化した世界のいまを理解することに直結します。
■本書で取り上げているビジネスモデルには以下のようなものがあります<
受託生産、ファブレス、垂直統合、農村から都市を包囲する「毛沢東思想」、所得階層別マーケティング、タイムマシン経営、カエル跳び(リープフロッグ)、独占を競争力とする「ウイナーテイクオール」、国家資本主義、不断のM&A

目次

序 章 アジア企業の実力

第1章 受託生産:エレクトロニクス産業のゲームチェンジャー

第2章 アジアのファブレス:進化する川上企業、川下企業

第3章 垂直統合:シナジーを生み出す自前主義の復活

第4章 毛沢東思想(農村から都市を包囲):新興国市場の勝者が世界の勝者

第5章 狙うのはボトムかトップか:所得階層別マーケティング

第6章 タイムマシン経営:先進国と新興国を橋渡し

第7章 リープフロッグ (カエル跳び):新興国企業が先進国企業を飛び越す

第8章 ウイナー・テイクス・オール:独占こそ競争力の源泉 

第9章 国家資本主義:政府と民間の結合

第10章 不断のM&A:常に事業を組み替える

著者略歴

著:村山 宏
日本経済新聞編集委員
1986年~87年、上海の復旦大学法学部に留学。1989年、早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。香港支局記者、台北支局長、アジア編集総局編集部長兼編集委員(バンコク駐在)を経て、現職。このほか長年、日経の英語媒体、NIKKEI Asiaや、中国語媒体、日経中文網に執筆を続けている。

ISBN:9784532114442
出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ