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日本の伝記 知のパイオニア

田中久重と技術

著:河本 信雄

紙版

内容紹介

田中久重は江戸時代に天才的な機械職人として地元九州で有名でした。その高い技術力は精巧なからくり人形の製作や万年時計の製造へと続いていきます。日本で初めての蒸気機関の製作、瞬間に世界へ情報が届く電気通信の機械も外国製を参考にして自分で考えて作り出しました。技術一筋に生きたその人生を久重自身が語ります。

目次

◎田中久重とわたし
◎はじめに
1 人びとがよろこぶものをつくりたい―からくり儀右衛門(7歳~35歳)
   開かずの硯箱
   雲切人形
   風砲
   自動で動くからくり人形
   久留米からの旅立ち
2 人びとの役にたつものをつくりたい―職人久重(35歳~53歳)
   無尽灯
   学問を学ぶ
   蘭学を学ぶ
   万年時計
   蒸気船雛形
   京都からの旅立ち
3 日本の役にたつものをつくりたい―技術者久重(53歳~82歳)
   蒸気船
   電信機
   施条後装砲
   上京
   万年時計とともに
   実用電信機
   最後の旅立ち
◎受け継がれる技術

著者略歴

著:河本 信雄
1958年東京都生まれ。上智大学経済学部卒。1981年株式会社東芝入社。海外勤務、営業部長を経て、東芝科学館(現東芝未来科学館)副館長となる。これを機に佛教大学の通信教育で学芸員資格を習得。同大学大学院に進み2016年に博士後期課程修了。現在は佛教大学総合研究所特別研究員。

ISBN:9784472060168
出版社:玉川大学出版部
判型:A5
ページ数:176ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNB