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6つの物語でたどるビッグバンから地球外生命まで

現代天文学の到達点を語る

編:マシュー・マルカン
編:ベンジャミン・ザッカーマン
訳:岡村定矩

紙版

内容紹介

村山斉氏(東京大学特別教授・カリフォルニア大学バークレー校教授)推薦!
「宇宙入門のホームラン」
こんな一冊が欲しかった。世界的専門家によるわかりやすい解説と岡村先生の名訳。
豊富な用語集もありがたい。この一冊でうんちくに事欠かない。超おすすめ!

●本書の特長
1.最新の天文学を知る
現代天文学のすべての分野において、2020年時点での到達点が1冊にまとめられている数少ない本です。
2.世界的専門家が語る
最もふさわしい著者6人が、6つの物語を通していきいきと語るような口調で、宇宙の神秘を解き明かしていきます。
3.すっと頭に入る工夫
日本語訳にあたって、オリジナルにはない二つの工夫をしています。その一つは、天文についてよく知らない、くわしくない、といった方にも、すっと頭に入るような訳者による多くの注を付けたことです。この注も、訳者の岡村定矩氏(東京大学名誉教授)が執筆しています。
4.天文学を知る用語集
工夫の二つ目は、オリジナルにあった「用語集」を大幅に拡充し、小さな「天文学の用語辞典」にしたことです。この巻末の用語集だけで、天文学のうんちくに事欠きません。

目次

第1章 宇宙の起源(エドワード・L・ライト)
はじめに
宇宙の膨張
宇宙背景放射
軽元素の存在比
宇宙の地平線
音響スケール
現代の研究
結論

第2章 銀河の起源とその進化 (アラン・ドレスラー)
はじめに
銀河とは何か
銀河の形態
銀河を構成する星の年齢
銀河の形態の起源を目撃する
銀河と巨大ブラックホール
銀河はどのように生まれたのか──基礎過程
銀河の星生成史
銀河進化の研究の最前線

第3章 元素の起源とその進化 (バージニア・トリンブル)
はじめに
歴史的な概観
ビッグバン元素合成
星の中での元素合成
完結にむけたいくつかの補足
銀河の化学進化
簡単なモデルとG 型矮星問題
ハビタブル惑星と将来

第4章 星の爆発と中性子星およびブラックホール (アレクセイ・フィリペンコ)
はじめに
星の爆発──天空の花火
超新星の見つけ方
超新星の分類
超新星1987A── 天からの贈り物
理論の検証
ガンマ線バースト
宇宙膨張の歴史を描き出す
中性子星
ブラックホール
結論

第5章 恒星と惑星の起源(フレッド・アダムス)
はじめに
分子雲中での星形成
分子雲──星の誕生の場
星周円盤と前主系列星
惑星の形成
まとめと議論

第6章 宇宙における生命の起源と進化 (クリストファー・P・マッケイ)
はじめに
地球上の生命
地球外生命の探査
太陽系外惑星
宇宙における複雑な生命体と技術
生命体だ,ジム,だが未知のものだ

用語解説

著者略歴

編:マシュー・マルカン
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)物理学・天文学特別教授
編:ベンジャミン・ザッカーマン
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)物理学・天文学科教授
訳:岡村定矩
東京大学名誉教授

ISBN:9784535789357
出版社:日本評論社
判型:A5
ページ数:352ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TTD