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ちくま新書 1605

入試改革はなぜ狂って見えるか

著:物江 潤

紙版

内容紹介

総合学習、多面的評価、高大接続……。教育や入試の改革はなぜいつも見当違いばかりなのか。理想と現実のはざまで混乱する議論に惑わされないための視点とは。== 強引に推進された大学入学共通テストは受験生やその家族をさんざん振り回したあげく、制度の欠陥や無理のあるスケジュールに批判が集中、想定した形での導入は断念された。大学受験はいわば理想の教育の体現である。けれど教育の理想像は人それぞれ。このため原理主義的に先鋭化しがちで、思想的な対立が起こりやすい。さらに今回は入試問題の現状を把握していない論者による、高校生や大学生に対する事実誤認に基づいた荒唐無稽な主張も少なくなかった。大学入試改革議論の混乱に惑わされないための視点を考える。

著者略歴

著:物江 潤
1985年福島県生まれ。早稲田大学理工学部社会環境工学科卒業後、東北電力入社。現在は地元・福島で塾を経営するかたわら取材と執筆を行う。著書に『聞き歩き福島ノート――福島のこれからを話そう』(近未来社)、『だから、2020年大学入試改革は失敗する――ゆとり世代が警告する高大接続入試の矛盾と落とし穴』(共栄書房)、『ネトウヨとパヨク』『空気が支配する国』(新潮新書)など。

ISBN:9784480074218
出版社:筑摩書房
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNG