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ポプラ新書 215

世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ

著:増田 ユリヤ

紙版

内容紹介

祝ノーベル賞(生理学・医学)受賞!

mRNAワクチンを開発した研究者カタリン・カリコ氏に迫る力作。カリコ氏と親交のある、山中伸弥教授のインタビューも掲載!

なぜ、驚異的なスピードで新型コロナワクチンは生み出されたのか――。

東西冷戦下のハンガリーで、娘のぬいぐるみに紙幣を隠し渡米。当時、遺伝子研究が活況な中で、日の目を見なかったRNA研究に心血を注いだ。数々の挫折を経験しながらも、自らの信念を曲げなかった――。

カリコ氏へのインタビュー、研究者となるきっかけとなったハンガリー時代の恩師への取材を通し、氏の生い立ち、ワクチン開発の裏側、さらにはRNA研究の未来について描いたノンフィクション。

◎著者プロフィール:増田ユリヤ
神奈川県?まれ。27年にわたり、?校で世界史・?本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。現在、コメンテーターとしてテレビ朝?系列「?下容?ワイド!スクランブル」などで活躍。?本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している。著書に『揺れる移??国フランス』(ポプラ新書)などがある。また「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」でもニュースや歴史をわかりやすく解説しており、カリコ氏のインタビュー動画も公開している。https://www.youtube.com/watch?v=wMdVDiKOHuc&t=6s

◎カタリン・カリコ氏について
1955年、社会主義体制のハンガリーで生まれる。73年にセゲド大学理学部に進学。78年にハンガリー科学アカデミーでRNA の研究を始める。85年、研究費の打ち切りを受け一家で渡米。テンプル大学のポスドクを経て、ペンシルべニア大学の研究助教に。大学でのポジションの降格など、数々の挫折を経験しながら、40年以上にわたり研究を続ける。2013年にドイツのバイオベンチャー企業のビオンテックに移籍、上級副社長に就任。2021年よりペンシルベニア大学客員教授。不可能と思われていたmRNAの技術を使った製品化を目指す。2020年の世界的な新型コロナウイルスの流行に際し、mRNAワクチンを開発し、ファイザーやモデルナが、ワクチンの治験、製造を行い、各国で使用の承認を得る。2023年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。

ISBN:9784591171448
出版社:ポプラ社
判型:新書
ページ数:188ページ
定価:950円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB