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児童書

青いつばさ

著:シェフ・アールツ
訳:長山さき

紙版

内容紹介

オランダ銀の石筆賞受賞!
心にひびく
兄弟の旅の物語

11歳のぼくは、いつも
16歳の兄ヤードランの面倒をみている。

ヤードランは、何かに夢中になると、
たいへんなことをしでかしてしまうからだ…

11歳のジョシュは、いつも16歳の兄ヤードランの
面倒を見ている。
ヤードランは、何かに夢中になると、
たいへんなことをしてしまうときがある。

「あなたはヤードランを守る天使なのよ」と、
ママはいつも、ジョシュに言う。

秋のある日、湖で、ケガをして
群れに置いていかれた
ツルの子どもを見つけたとき、ヤードランは、
「ツルの子に飛び方を教えて、
群れに返してやる」という考えに、とりつかれた。

昔、女優だったママが持っていた
大きな作り物をつばさをつけて、
スプリートと名づけたツルの子に、
飛び方を教えようとする兄弟。

でも、夢中になりすぎたヤードランは、
ジョシュにケガをさせてしまう。

そのせいで、ヤードランは
施設に入れられることに。
離ればなれになりたくない兄弟は、
スプリートを連れて、
ツルが越冬する南の地を目指し、
二人で旅を始めるが…?

○スプリート 
 ヤードランがツルの子に夢中になったせいで、
 ジョシュは大ケガをする
○ハンググライダー 
 迷子のツルの子を、南の越冬地に連れていく、
 というアイディアが浮かぶ
○南
 兄弟はスプリートを連れ、
 二人きりで、南を目指して旅に出る
○鉄塔
 施設の先生に追いつかれてしまった二人。
 ヤードランは高い鉄塔に登り、
 下りてこようとしない。
○ぼくたちは、永遠に
 ママが駆けつけて、
 思いがけない決断をする。

著者略歴

著:シェフ・アールツ
ベルギーの作家・詩人。劇作家、ジャーナリストをへて作家デビュー。大人向けの文学4作、詩集1作のあと2012年に初の児童文学を発表、「現代の古典と呼ぶべき作品」と絶賛されている。ほかの作品に「おねえちゃんにあった夜」(徳間書店)など。
訳:長山さき
関西学院大学大学院文学部修士課程修了。オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学以来、オランダに暮らす。訳書に「天国の発見」(ムリシュ著、バジリコ)「よい旅を」(ユーケス著、新潮社)、「ハリネズミの願い」(テレヘン作、新潮社)、「おねえちゃんにあった夜」(アールツ作、徳間書店)など。

ISBN:9784198653576
出版社:徳間書店
判型:B6
ページ数:232ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB