角川文庫
偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 1
一般文庫版
著:降田 天
紙版
内容紹介
老老詐欺グループを仕切っていた光代は、メンバーに金を持ち逃げされたうえ、『黙っていてほしければ、一千万円を用意しろ』と書かれた脅迫状を受け取る。要求額を用立てるために危険な橋を渡った帰り道、へらへらした警察官に声をかけられ――。第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作「偽りの春」をはじめ、“落としの狩野”と呼ばれた元刑事の狩野雷太が5人の容疑者と対峙する、心を揺さぶるミステリ短編集。
目次
鎖された赤
偽りの春
名前のない薔薇
見知らぬ親友
サロメの遺言
解説:香山二三郎