岩波文庫 緑65-4
久保田万太郎俳句集
著:恩田 侑布子
紙版
内容紹介
芥川龍之介は万太郎の俳句を「「嘆かひ」の発句」と喝破した。万太郎は「俳句は余技」とした。その無防備を装って詠み上げられた余技は、日本語での詠嘆の美しさ、表現の自在さにおいて、他の俳句の追随を許さない。国民に広く愛唱されてきた。明治末年より亡くなる昭和38年までの半世紀間の全句8000句から900句を精選した。
目次
俳 句
草の丈
「草の丈」時代拾遺
歌仙陽ざかりの卷(兩吟)
流寓抄
「流寓抄」時代拾遺
流寓抄以後
小 唄 他
散 文
文字に対する敏感
『道芝』跋
選後に
『草の丈』の序
解 説……………恩田侑布子
略年譜
季語索引……………恩田侑布子編
初句索引