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ビジネスデザインのための行動経済学ノート バイアスとナッジでユーザーの心理と行動をデザインする

著:中島 亮太郎

紙版

内容紹介

サービスやプロダクトの開発に
行動経済学の理論を活かすヒント

本書は行動経済学の本ですが、むずかしい専門書ではありません。
本書のテーマは「行動経済学をビジネスデザインに活用すること」です。
行動経済学の理論を知るだけでなく、
新しいサービスやプロダクトの開発に活用することが目的です。
商品サービスとユーザーとの関係に
行動経済学の理論を活用するためのアイデアを、
デザイナー視点でわかりやすく図解していきます。

〈本書の特徴〉
●個別の理論ではなく全体構成で仕組みを理解できる
●図で多く用いることで理論がパッと見てわかる
●社会心理学やデザインなどの観点も織り交ぜている
●商品やサービスなどへの活用方法に言及している
●実際のビジネスを想像しながら読むことで楽しく学べる

目次

1章.フレーム
フレーム1.ユーザーとビジネスをつなぐ
01.利便性や効率性追求の落とし穴
02.ビジネスに役立つ行動経済学
03.ユーザーの立場から考える
フレーム2.認知と行動の特徴をつかむ
04.人と機械の違い
05.認知の流れ
06.8つのバイアス
07.4つのナッジ
08.バイアスとナッジで行動を変える

2章.バイアス
バイアス1.人は相手を気にする
09.ピア効果(一緒だと頑張れる)
10.社会的選好(相手への気づかい)
11.返報性(お返ししなければ)
12.シミュラクラ現象(顔の力)
13.権威(上下関係の意識付け)
バイアス2.人は周囲に左右される
14.バンドワゴン効果(行列心理)
15.ハーディング効果(少数派は不安)
16.ナッシュ均衡(お互いさまの関係)
17.希少性(失いかけると欲しくなる)
18.社会的証明(何かに頼りたい)
19.傍観者問題(みんな見て見ぬ振り)
バイアス3.人は時間で認識が変わる
20.ヒューリスティック(近道思考)
21.現在バイアス(今が大事)
22.正常性バイアス(変化がキライ)
23.回想バイアス(つじつま合わせ)
24.エンダウドプログレス効果(進むとやる気が出る)
25.ピークエンドの法則(終わりよければすべてよし)
バイアス4.人は距離を意識する
26.保有効果(自分のものが一番)
27.DIY効果(自分が関わると過大評価)
28.MAYA理論(先進さと馴染み)
29.タッチ効果(触れるが勝ち)
30.内集団と外集団(身内びいきの習性)
31.ノスタルジア(なつかしさマーケティング)
バイアス5.人は条件で選択を変える
32.プロスペクト理論(損失回避)
33.アンダーマイニング効果(報酬とやる気)
34.ギャンブラーの誤謬(次こそは心理)
35.心理的リアクタンス(やっちゃダメの反動)
バイアス6.人は枠組みで理解する
36.プラセボ効果(病は気から)
37.キリのいい数字効果(ざっくり分類思考)
38.選択のパラドックス(多いと選べない)
39.アンカリングとプライミング(順番が大事)
40.フレーミング効果(ものはいいよう)
バイアス7.人は気分で反応する
41.好意(好きだと寛容に)
42.チート(みんなラクしたい)
43.真夜中のラブレター(感情まかせで後悔)
44.ゲーミフィケーション(遊びと努力)
バイアス8.人は決断にとらわれる
45.一貫性(固執と結び付け)
46.サンクコスト(もったいないの罠)
47.認知的不協和(セルフ洗脳)

3章.ナッジ
ナッジ1.ナッジを理解する
48.ナッジの構造
49.ナッジのフレームワーク
ナッジ2.ユーザーの行動につなげる
50.デフォルト(無意識にうながす)
51.仕掛け(自然にうながす)
52.ラベリング(意図的にうながす)
53.インセンティブ(報酬でうながす)
ナッジ3.商品やサービスをデザインする
54.テキスト
55.ビジュアル
56.モノ
57.画面操作
58.場や接客
59.ビジネス戦略
60.心がけ

ISBN:9784798169934
出版社:翔泳社
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJS