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NHK出版新書 662 662

日本人にとってキリスト教とは何か

遠藤周作『深い河』から考える

著:若松 英輔

紙版

内容紹介

神とは、信仰とは、どういうものか? 霊性と宗教は矛盾しないのか? 

批評家、随筆家、そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める著者が、自身と共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、「日本人とキリスト教」を考察する意欲作。本書の軸になるのは、遠藤最後の長編『深い河』。著者はこの作品を「遠藤周作一巻全集」と呼ぶべきもので、遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作と語る。神、信仰、苦しみ、霊性、死について……。それら一つ一つを章タイトルに据え、登場人物の言動を丹念に追いながら、そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、遠藤や著者自身はもちろん、多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にする。

はじめに 日本的霊性とキリスト教
第1章 神について
第2章 死について
第3章 出会いについて
第4章 信仰について
第5章 告白について
第6章 苦しみについて
第7章 愛について
おわりに 復活について

目次

はじめに 日本的霊性とキリスト教
第1章 神について
第2章 死について
第3章 出会いについて
第4章 信仰について
第5章 告白について
第6章 苦しみについて
第7章 愛について
おわりに 復活について

著者略歴

著:若松 英輔
批評家、東京工業大学教授。1968年新潟県生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。著書に『イエス伝』『叡知の詩学』『内村鑑三』『14歳の教室』『詩と出会う 詩と生きる』『「生きがい」と出会うために』など多数。

ISBN:9784140886625
出版社:NHK出版
判型:新書
ページ数:256ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRAX