徳間文庫
たとえば風が
新装版
著:赤川 次郎
紙版
内容紹介
平穏無事な家族にみえるけど
みんな何かを隠してる。
そのお手伝いさんが来てから
八木原家に暗い翳りがさしはじめた。
七十歳の八木原亮子は名家の未亡人。
使用人を雇うに当たり、身許など調べない主義。
お手伝いにきた十九歳の山中千津は、
丁寧な仕事ぶりから長男の秀、次女の圭子、
嫁の康代、孫の秀一郎からも
信頼されるようになった。お金に苦労することも、
将来の心配もない八木原家だったが、
千津が来てから一家の歯車が狂い出し、
徐々に彼らの裏の顔が見え始め――。
家族の繋がりを問うミステリ。
プロローグ
第一章 家族
第二章 週末
第三章 過去
第四章 風
解説 山前譲