小学校「動き」のある道徳科授業のつくり方
著:杉中 康平
著:磯部 一雄
内容紹介
本書では、「場面の再現化」やホワイトボード・マグネットを活用した「対話・交流」によって、児童の「心」を動かす「簡単に」実践できて、効果的な「動き」のある小学校道徳科の授業手法を紹介しています。せりふや表情など、その状況を再現する活動を、短時間、その場で取り入れることで、授業者である教師が実践しやすくなるだけでなく、児童にとっても教材内容の理解が容易になり、「自分事」として考えやすい環境が整います。そのため、特に言語活動を苦手とする児童も考えやすい学習環境が整い、どの児童にも活躍の場を保障することができます。
「動き」のある授業とは
1 「動き」:場面再現の「動き」
2 「動き」:ホワイトボードとマグネットを活用した対話・交流の「動き」
■「動き」:場面再現の「動き」5つの授業形態
教師代替の「動き」
全員参加の「動き」
グループ(ペア)の「動き」
その場での「動き」(1人の「動き」)
代表児童の「動き」
■「 動き」:ホワイトボードとマグネットを活用した対話・交流の「動き」の手順
1人1枚のホワイトボードに自分の思いや考えを表現する
ホワイトボードを黒板に掲示し、考えをオープンにする
マグネットを置き、自己評価と相互評価を行う
・ 緑のマグネット:共感できる意見に置く
・青のマグネット:もう少し考えを聞いてみたい意見に置く
目次
第1章 「動き」のある道徳科授業のつくり方 理論編
「動き」のある授業とは 6
「動き」 場面再現の「動き」 10
「動き」 道徳的価値の理解に基づく前理解を表出する「動き」 12
「動き」 道徳的価値に向き合い、自己を見つめる「動き」 14
「動き」 ホワイトボードとマグネットを活用した対話・交流の「動き」 16
「動き」 ホワイトボードの活用 18
「動き」 マグネットの活用 20
「動き」のある授業で育まれる「自己評価力」 022
GIGAスクール構想と「動き」のある授業の関連 026
1人1台端末を活かす道徳科の授業 028
デジタル・ホワイトボードを活用した対話 030
デジタル・ホワイトボードを活用した実践例 032
第2章 「動き」のある道徳科授業のつくり方実践編
1 教師代替の「動き」で学ぶ 040
1年生 くりのみ 042
2年生 黄色いベンチ 050
4年生 「正直」五十円分 058
2 代表児童の「動き」で学ぶ 066
1年生 二わの ことり 068
2年生 およげない りすさん 076
3年生 よわむし太郎 084
3 その場での「動き」で学ぶ 092
1年生 ちいさな ふとん 094
5年生 友のしょうぞう画 102
6年生 コスモスの花 110
4 グループ(ペア)の「動き」で学ぶ118
3年生 まどガラスと魚 120
4年生 雨のバスていりゅうじょで 128
5年生 うばわれた自由 136
6年生 おばあちゃんの指定席 144
5 全員参加の「動き」で学ぶ 152
5年生 バスと赤ちゃん 154
6年生 言葉のおくり物 162
巻末付録 「動き」のタイプに合わせた教材一覧表 170