あまりに人間的なウイルス
COVID-19の哲学
著:ジャン=リュック・ナンシー
訳:伊藤 潤一郎
紙版
内容紹介
私たちを混乱に陥れているコロナパンデミックを生み出したのは私たち自身の活動だ。このあまりに人間的なウイルスについて問う。
グローバル化の産物であるコロナウイルスは、過剰なまでに相互接続された現在の技術・経済構造の脆さを明らかにし、私たちの生を土台のない状態へとひとしく直面させている。私たちは生の土台のなさをもとに、不確実性を分かち合う民主主義を思考し、私たちの人間性、権利、自由の意味を新たに発明していかなければならない。
目次
まえがき
Ⅰ あまりに人間的なウイルス
Ⅱ 「コミュノウイルス」
Ⅲ 子どもでいよう
Ⅳ 悪と力
Ⅴ 自由
Ⅵ 新ウイルス主義
Ⅶ 自由を解放するために
Ⅷ 有用性と非有用性
Ⅸ あいかわらずあまりに人間的な
付録1 ニコラ・デュタンとの対話
付録2 未来から来るべきものへ─ウイルスの革命
(ジャン=リュック・ナンシー/ジャン=フランソワ・ブトール)
訳者あとがき
ISBN:9784326154784
。出版社:勁草書房
。判型:4-6
。ページ数:144ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2021年08月
。発売日:2021年08月02日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB。