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公共部門の統合報告と管理会計の変容

旧制度派経済学と新制度派社会学

著:E. カツィカス
著:F.M. ロッシ
著:R.L. オレリー

紙版

内容紹介

公共部門が統合報告に取り組むべき理由と方策について、会計の変容というレンズを通じて理論的に考察。公営企業における統合思考の適用事例を検討し、上記の2つの研究課題を解明する。

目次

目 次
推薦文 統合報告と公共領域―実務とのかかわりにおいて
略語表

第1章 公共部門における統合報告の論理
 1.1 シナリオ:統合報告と公共部門
 1.2 関係性:公共部門と環境
 1.3 関連性の欠落:インタンジブルズ・社会責任・価値創造
  1.3.1 インタンジブルズの役割
  1.3.2 インタンジブルズの定義
  1.3.3 インタンジブルズと社会責任の関連性
 1.4 道筋:(管理)会計の変容プロセス
 1.5 ツール:統合報告
 参考文献
第2章 会計の変容──制度理論に基づく統合報告の分析
 2.1 会計の変容:制度的視点
  2.1.1 制度理論
  2.1.2 なぜ制度理論か
  2.1.3 制度・慣習・変容
 2.2 制度的アプローチ:概説
  2.2.1 旧制度派経済学:概念
  2.2.2 新制度派社会学
 2.3 管理会計の変容
  2.3.1 管理会計の変容の特質
  2.3.2 変容プロセスの理解
  2.3.3 変容の概念
  2.3.4 変容の理由と時期
 2.4 統合報告:会計の変容アプローチ
 参考文献
第3章 統合報告の原則・概念・要素
 3.1 統合報告の動向
 3.2 サステナビリティ報告書から統合報告書へ
 3.3 目的に合致した報告書:統合報告の必要性
  3.3.1 アニュアル・レポート
  3.3.2 コーポレート・ガバナンス報告書
  3.3.3 サステナビリティと環境問題についての報告書
  3.3.4 知的資本報告書
  3.3.5 統合報告の必要性
 3.4 統合報告の一般的特徴・フレームワーク・ガイドライン
  3.4.1 南アフリカ統合報告フレームワーク
  3.4.2 国際統合報告フレームワーク
 3.5 サステナビリティ報告から統合報告への道筋
 3.6 統合報告の挑戦
 参考文献
第4章 会計の変容と統合報告の実践──エラ社の事例
 4.1 統合報告の実践に向けた道筋
 4.2 研究方法
  4.2.1 実績履歴データベース
  4.2.2 報告書と基準とのギャップ分析
  4.2.3 重要人物による変容の認識
 4.3 エラ社:現況と背景
 4.4 イベントヒストリー分析のためのデータベース──エラ社における統合報告に向けた13年間の軌跡
 4.5 ギャップ分析:エラ社のサステナビリティ報告書と国際統合報告フレームワークの比較
 4.6 エラ社における管理会計の変容プロセス
 参考文献
あとがき

著者略歴

著:E. カツィカス
ケント大学ビジネススクール講師
著:F.M. ロッシ
ナポリ大学経済経営学部准教授
著:R.L. オレリー
ボローニャ大学経営学部准教授

ISBN:9784862833129
出版社:関西学院大学出版会
判型:A5
ページ数:222ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年08月
発売日:2021年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF