BAD DATA 統計データの落とし⽳
その数字は真実を語るのか?
著:ピーター・シュライバー
訳:土屋 隆裕
紙版
内容紹介
今日あらゆる組織に深く浸透している「測れなければ,管理できない」という理念は,真実でしょうか?
業績を数値化することに固執するあまり,非生産的で有害な慣習を生み,大切なことが見落とされていると都市計画の専門家である著者は警鐘を鳴らします。
本書では,データや数値目標の重視によって,さまざまな分野(教育,医療,ビジネス,警察や軍などの行政など)で起きている測定値の改ざんや評価指標の誤りを指摘し,従来の統計学やデータ科学のほとんどが見落としていた「私たちが測定しているものは本当に重要なのか?」について豊富な事例を挙げて検証します。
また,章の後半では適切なデータ活用によって,よりよい結果をもたらした組織やシステムについても考察し,正しく評価指標を用いるための 14 の教訓を示します。
データ重視の社会で真に必要な力が身につく本書は,あらゆる分野の管理職をはじめ,現代の情報社会に生きる
すべての人に読んでいただきたい一冊です! ぜひご期待ください
目次
第1章 特別試験対策 ピーター・シュライバー
―― グッドハートの法則と評価指標に関するパラドックス
第 2 章 努力と成果
―― ロジックモデルと事業の評価
第 3 章 不確実な未来
―― 異時点間の問題と時間の軽視
第 4 章 分母と分子
―― 比率の過ち
第 5 章 木を見て森を見ず
―― 複雑なシステムの単純化
第 6 章 リンゴとオレンジ
―― 似て非なるもの
第 7 章 数えられるものすべてが大事なわけ
ではない ―― 街灯効果
第 8 章 大事なものすべてが数えられるわけ
ではない ―― 本質を見極める
第 9 章 評価指標と選択
第 10 章 終わりではなく始まり