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中公文庫

時代の一面

東郷茂徳 大戦外交の手記

著:東郷 茂徳

紙版

内容紹介

太平洋戦争の開戦防止に渾身の努力を続けた東条内閣時代、戦争終結をめぐって阿南陸相と激論をたたかわせた鈴木内閣時代、著者は、奇しくも開戦と終戦という、決定的局面で2度にわたって外務大臣を務めた。本書は、外交官に任官した第一次大戦勃発の頃より第二次大戦終末に至るまで、みずから直接見聞し、また関与した事件・諸問題等について克明に綴った。第一級の外交記録である。明治の外交官、陸奥宗光の「蹇蹇録」に比肩する、昭和外交史の名著。

著者略歴

著:東郷 茂徳
東郷茂徳

一八八二(明治一五)年鹿児島に生まれる。東京帝国大学独逸文学科を卒業。一九一二(大正元)年外交官となり、奉天、ベルリン在勤の後、第一次大戦後のベルリンで勤務、欧米第一課長の時、日ソ国交回復に尽力、三三(昭和八)年欧米(後に欧亜)局長。駐独、駐ソ大使となり、ノモンハン事件を外交的に決着させる。東条内閣の外相として太平洋戦争開戦阻止に努めるが志ならず、鈴木内閣の外相を引き受け、戦争終結に尽力する。東京裁判で禁固二十年の判決を受け、五〇(二五)年獄中にて病死する。

ISBN:9784122070905
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:552ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS