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新道徳教育全集 5

道徳教育を充実させる多様な支援 5

大学,教育委員会,家庭,社会における取組

他編:日本道徳教育学会 全集編集委員会
他編:田沼 茂紀
他編:島 恒生

紙版

目次

第Ⅰ部 大学の教員養成における道徳教育
 ―概要 第Ⅰ部を考察するにあたって
 第1章 道徳教育を巡る教員養成の歴史と課題
  第1節 わが国の道徳教育が内包する根源的課題
  第2節 戦後教員養成の足跡と道徳教育の課題
   1 教員養成制度 / 2 教育行政制度 / 3 道徳教育振興施策と教職員組合
   / 4 道徳教育充実の鍵となる教育公務員特例法
  第3節 教育職員免許法改正の経緯と道徳教育充実の視点
  第4節 わが国の今後の道徳教育充実を支える大学の役割

 第2章 大学における「道徳の理論及び指導法」の工夫
  第1節 「道徳の理論及び指導法」の位置づけ
  第2節 「道徳の理論及び指導法」の教職課程コアカリキュラム
  第3節 「道徳の理論及び指導法」の実際
   1 「道徳の理論及び指導法」のシラバス / 2 本授業での工夫点 / 3 本授業での成果

 第3章 大学の授業および大学院における道徳教育研究の取組
  第1節 大学の授業における道徳教育研究に関する指導の特色と課題
   1 各授業の概要と特色 / 2 各授業の課題と改善への取組
  第2節 教職大学院における道徳教育研究の取組の特色と課題
   1 授業や研究活動の概要と特色 / 2 授業や研究活動の課題と改善への取組

 第4章  教職大学院における道徳教育の取組―上越教育大学教職大学院を中心に―
  第1節 教職大学院の使命と上越教育大学教職大学院の特徴
   1 新構想の教育大学としての上越教育大学 / 2 教職大学院の目的・機能
   / 3 本学教職大学院のカリキュラムの特徴
  第2節 科目での学びの実際
   1 臨床共通科目(2018年度までの必修科目)での学び / 2 プロフェッショナル科目(選択)での学び
  第3節 「学校支援プロジェクト」での学びの実際

 第5章 教員養成大学における道徳教育の取組―福岡教育大学における発展的科目と教育実習を通じた指導―
  第1節 福岡教育大学の初等教育教員養成カリキュラム
   1 カリキュラムの概要 / 2 道徳教育関連科目の設置と変遷
  第2節 「道徳教材開発研究」
   1 設置の経緯とその後の展開 / 2 授業の概要 / 3 授業改善のための評価
  第3節 「道徳授業実践研究」
   1 設置の経緯 / 2 授業の概要
  第4節 教育実習などとの関連
   1 「基礎実習」(2年次)と指導案指導(3年次)
   / 2 「学校教育課題研究(卒業研究)」と「教育総合インターンシップ実習」

第Ⅱ部 教員研修における道徳教育―道徳教育の実践的指導力の取組―
 ―概要 第Ⅱ部を考察するにあたって
   1 教員研修に求められるもの / 2 教員研修の実際
 第6章 文部科学省の取組
  第1節 文部科学省による具体的な取組
   1 道徳教育アーカイブ事業 / 2 道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業
   / 3 初等教育資料及び中等教育資料
  第2節 国立教育政策研究所における取組

 第7章 教員研修センターの取組
  第1節 教員研修センターから教職員支援機構へ
  第2節 道徳教育指導者養成研修の趣旨(目的)及び受講資格の変遷
  第3節 研修内容について

 第8章 大学における教育委員会,学校等と連携した取組
  第1節 連携による道徳教育研修の推進
   1 連携による道徳教育研修「道徳ラボ」の取組 / 2 連携による研修の実際
  第2節 連携において大切にしてきた点
   1 目的の共有と相互理解 / 2 組織体制づくりと柔軟な運営 / 3 参加者の声を大切に改善
   / 4 学びの広がりや深まりを支援する道徳教育研修教材の作成 / 5 連携の継続と発展

 第9章 教育委員会の取組
  第1節 広島県の取組
   1 基盤・体制づくり / 2 人材育成・体制づくり / 3 中身づくり / 4 今後に向けて
  第2節 石川県の取組
   1 石川県教育委員会における道徳教育に係る取組 / 2 「いしかわ道徳教育推進事業」の主な取組
   / 3 教職員研修について(県教員総合研修センター) / 4 取組の成果と今後に向けて

 第10章 全国小学校道徳教育研究会の取組
  1 研究会設立の経緯 / 2 全国小学校道徳教育研究会・会則 / 3 全小道研事務局各部の活動
   / 4 全国大会開催地とブロックの組織化について / 5 その他の活動

 第11章 全日本中学校道徳教育研究会の取組
  第1節 全日本中学校道徳教育研究会の歴史と事業
  第2節 全国各ブロックの取組
  第3節 「特別の教科 道徳」の充実に向けて

 第12章 高等学校における道徳教育の取組
  第1節 全公社研における「倫理」教育と道徳教育
  第2節 「倫理」の学びと倫理的概念
  第3節 倫理的感受性や判断の育成を支える授業
  第4節 高等学校における道徳教育の目標と課題

 第13章 校内での道徳教育研修の取組(小・中学校)
  第1節 川口市立芝小学校における道徳教育研修
   1 研究の概要〜研修の根幹となる3つのポイント〜 / 2 校内研修構想図
   / 3 授業実践(専科担当も含め一人一人授業で学び合う研修)
  第2節 川口市立芝中学校における道徳教育研修
   1 研究の概要 / 2 実践 / 3 生徒の学び / 4 考察

 第14章 校内での道徳教育研修の取組(附属学校)
  第1節 附属小学校での道徳教育校内研修
   1 鹿児島大学教育学部附属小学校での取組 / 2 岡山大学教育学部附属小学校での取組
   / 3 お茶の水女子大学附属小学校での取組
  第2節 附属中学校での道徳教育校内研修
   1 群馬大学共同教育学部附属中学校での取組 / 2 岡山大学教育学部附属中学校での取組
   / 3 新潟大学教育学部附属長岡中学校での取組
  第3節 附属校の特性を生かした道徳教育

第Ⅲ部 家庭における心を育てる取組
 ―概要 第Ⅲ部を考察するにあたって
 第15章 家庭教育と道徳教育
  第1節 家庭の現状と問題点
   1 家族形態の推移 / 2 現代の家庭の問題点
  第2節 家庭教育の重要性
   1 家庭における道徳教育 / 2 子どもの人格形成の基礎
  第3節 家庭教育への支援
   1 共働き家庭 / 2 単親家庭
  第4節 家庭と学校の連携
   1 親が育てば子も育つ / 2 親子で学ぶ道徳教育

 第16章 乳幼児期における家庭での心を育てる取組
  第1節 乳幼児期の道徳教育と家庭
  第2節 近代の教育思想における家庭教育
  第3節 家庭における道徳教育と生活習慣
  第4節 生活習慣の形成における道徳教育的課題
   1 乳幼児期における家庭の意義 / 2 道徳性の芽生えを培う生活 / 3 生活習慣と願い
  第5節 家庭教育の要諦

 第17章 児童期(小学生)における家庭での心を育てる取組
  第1節 児童期の家庭における道徳教育の課題
   1 児童期の家庭における道徳教育の基本 / 2 家庭における道徳的雰囲気の重要性
   / 3 家庭における道徳的関わり
  第2節 小学生・中学生のいる家庭における道徳教育の実態
   1 アンケート回答者の属性など / 2 調査の結果
  第3節 児童期における家庭での道徳教育的取組への提言

 第18章 生徒期(中学生・高校生)における家庭での心を育てる取組
  第1節 生徒期に家庭で心を育てる重要性
   1 生徒期の心と生活の特徴 / 2 生徒期に心を育てる家庭の役割
  第2節 生徒期に家庭で心を育てる具体的な取組
   1 心の居場所と自己有用感 / 2 コミュニケーションと思いやりの心 / 3 貢献意識と心の安定
  第3節 子どもの意欲を喚起し勇気づける家庭における心の教育

 第19章 家庭教育における心を育てる取組
  第1節 家庭のなかでの道徳のありか
   1 さわやかな日々(節度) / 2 七転び八起き(自立) / 3 わが家の文芸部(明朗)
   / 4 わたしの居場所(家族愛)
  第2節 家庭から社会へつながる道徳のありか
   1 わたしは店長(働く) / 2 社会とつながる(公徳心) / 3 生きる楽しさ(生命尊重)
   / 4 自分の根っこ(郷土愛)

第Ⅳ部 社会における心を育てる取組
 ―概要 第Ⅳ部を考察するにあたって
 第20章 国立青少年教育振興機構の子どもたちの心を育てる取組
  第1節 独立行政法人国立青少年教育振興機構のミッション
  第2節 教育活動における体験活動の意義
   1 体験活動の学習指導要領における位置づけ / 2 教育活動における体験活動の意義や役割
   / 3 エビデンスから窺える体験活動の道徳観に及ぼす影響
  第3節 機構が推進する教育事業などの取組
   1 豊かな人間性を育む長期自然体験活動事業 / 2 学校や青少年団体による活動の支援(研修支援)
   / 3 指導者及びボランティアの養成事業 / 4 生活・自立支援キャンプ
   / 5 「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進 / 6 防災・減災教育の推進

 第21章 多様な法人組織における子どもたちの心を育てる取組
  第1節 法人組織における実践的活動① ―学校教育や組織の一部として―
   1 公益社団法人 日本PTA全国協議会における取組 / 2 公益社団法人 全国子ども会連合会における取組
   / 3 青少年赤十字における取組
  第2節 法人組織における実践的活動② ―個人の任意参加や活動が可能―
   1 日本スポーツ少年団 / 2 公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
   / 3 公益社団法人 ガールスカウト日本連盟 / 4 公益社団法人 「小さな親切」運動本部
  第3節 法人組織における心を育てる取組の課題と今後の展望

 第22章 社会教育関係団体における道徳教育充実への取組
  第1節 日本弘道会
   1 東京修身学社,日本講道会から日本弘道会へ / 2 西村没後の日本弘道会(大正・戦前昭和期)
   / 3 戦後の日本弘道会(戦後昭和期・平成期)
  第2節 モラロジー道徳教育財団と道徳教育
   1 モラロジーの創立者,廣池千九郎の考え / 2 モラロジー研究所の活動

 第23章 市民による心の教育の取組
  第1節 地域が主体となって行う取組―長岡市の取組を中心として―
   1 「21世紀米百俵の会」―教育研修と日本道徳教育学会―
   / 2 「大花火大会」とボランティア活動―信濃川クリーン作戦―
   / 3 長岡ニュータウンとさわやか「あいさつ」運動
  第2節 NPOが主体となって行う取組
   1 特定非営利活動法人いのちをバトンタッチする会の取組
   / 2 特定非営利活動法人日本を美しくする会の取組 / 3 ハーレーサンタ CLUB NAGOYAの取組

 第24章 企業における道徳教育に関わる社会貢献的取組
  第1節 企業におけるCSRの一環としての教育的支援活動
   1 企業における「教育CSR」への期待 / 2 「学校×教育CSR」におけるそれぞれのねらい
  第2節 企業の「教育CSR」における取組の実際
   1 サントリーグループにおける次世代育成の取組 / 2 資生堂における「子どものための活動」
   / 3 山田養蜂場の「直接的体験をする場」を提供する取組
  第3節 企業における道徳教育に関わる社会貢献的取組の課題と今後の展望
   1 「教育CSR」を通じて子どもたちの体験の場を拡充すること
   / 2 企業の「教育CSR」の推進に向けた課題と解決策

 第25章 市民と一緒に取り組む道徳教育
  第1節 草津市の取組
   1 草津市の教育の概要 / 2 道徳教育の推進体制 / 3 ALL草津で取り組む道徳教育 / 4 成果と課題
  第2節 大野城市の取組
   1 大野城市の「心の教育」〜市民に開かれた道徳教育の核〜
   / 2 「心の教育」と「学校運営協議会(コミュニティスクール)」
   / 3 学校運営協議会による「コミュニティスクール」から「スクールコミュニティ」への進化
  第3節 幸せを手に生きる道徳のまちづくり
   1 「道徳のまち さって」の背景 / 2 「道徳のまち さって」にするための取組
   / 3 浸透する主体的な取組

 第26章 生涯学習と道徳教育―「私にとっての道徳教育」を追い求めよう―
  第1節 生涯教育の理念と道徳教育
  第2節 生涯教育における道徳教育をライフ(LIFE)の意味から考える
   1 「生きんとするエネルギー(活力)」の育成 / 2 「生活」力の育成 / 3 「人生」に対する対応
  第3節 幸せ感をもつためのポイント
   1 自分のよさに目を向ける / 2 感謝する心とともに、心の支えをもつ
   / 3 夢をもってまじめに生きる
  第4節 未来に対する肯定的感情をいかに育むか

おわりに

著者略歴

他編:日本道徳教育学会 全集編集委員会
(にほんどうとくきょういくがっかい ぜんしゅうへんしゅういいんかい)
他編:田沼 茂紀
(たぬま しげき)國學院大學人間開発学部初等教育学科教授。

他編:島 恒生
(しま つねお)畿央大学大学院教育学研究科・教育学部現代教育学科教授。

ISBN:9784762030901
出版社:学文社 (GAKUBUNSHA)
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNU
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:JNW