この社会の歪みと希望
著:佐藤 優
著:雨宮 処凛
内容紹介
知の巨人・佐藤優と、雨宮処凛(作家・活動家・反貧困ネットワーク世話人)が、教育・差別・コロナをめぐり、語り合う。困ったとき「助けて」と言える社会、生きることが無条件に肯定される社会を求めて……。「根拠のない楽観は危険だ。しかし、いたずらに悲観する必要もない」。
目次
まえがき 雨宮処凛
第1章 コロナ禍が浮き彫りにした社会の歪み
コロナ禍が国家の力を強めた
『ペスト』はコロナの予型論
コロナ禍は弱者を直撃している
資本主義のいちばん醜い部分
日本も「行き過ぎた資本主義」?
コロナ禍の困窮者をどう助けるべきか
ネットカフェ難民の「天国と地獄」
定額給付金十万円をどう見るか
息を吹き返す優生思想
困窮による治安悪化を防ぐには
第2章 教育という光
学歴エリートとノブレス・オブリージュ
金儲け目的で勉強するむなしさ
教育は「子どもが生き残るため」にある
『十五の夏』の一人旅で得たもの
教育における管理と自由
知的サロンとしての学習塾
「生きづらさ」の根幹にあるもの
第3章 「相模原事件」が突きつけるもの
「優生思想への共感」の恐ろしさ
「自己責任論」の持つ歪み
裁判で踏み込めなかった「施設のあり方」
「失敗したヒトラー」としての植松聖
拘置所でいっそう先鋭化する妄想
第4章 貧困問題と政治の現場から
眼前の苦しんでいる人を見過ごせない
「生きているだけで価値がある」と伝えたい
食生活の格差と医療格差
貧困者が貧困者を叩く不思議
現場から政治を変えていくために
希望の萌芽を探して
あとがき 佐藤優
ISBN:9784476033991
。出版社:第三文明社
。判型:4-6
。ページ数:216ページ
。定価:1400円(本体)
。発行年月日:2021年06月
。発売日:2021年06月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB。