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クヌギ林の妖怪たち

童話作家・富安陽子の世界

著:斉藤 洋

紙版

内容紹介

幽霊の存在については、それを肯定する人はいる。
では、妖怪は? 妖怪がほんとうにいると思っている人がどれくらいいるだろうか? しかも、おとなで!
ひょっとして、富安陽子は、そういう数少ないおとなのひとりではないか、と私は感じていたのだ。
インタビューなら、気がゆるんで、富安陽子の本音が出るのではないかと、私はそう思ったのだ。
そうしたら……。
ー巻末対談「インタビューの前に」より

『ルドルフとイッパイアッテナ』著者・斉藤洋の視点から、富安陽子の妖怪世界が人々を惹きつける理由を解き明かす!
サンドウィッチマンのコント『村に住む男』や任天堂Switch『あつまれどうぶつの森』など、さまざまな人気コンテンツに触れながら、富安陽子の妖(あやかし)ファンタジーとの共通項を見出し、丁寧に読み解く一冊。
巻末には児童文学界の巨匠、富安陽子・斉藤洋による豪華対談付き!

目次

はじめに
1 日常と非日常の対峙
2 緩衝地帯
3 妖怪たち
4 不穏
5 非日常の日常化
6 魑魅魍魎妖怪跋扈の世界
7 人間観
8 人外ではない魔境
9 よけいなこと
10 竜の飛行
11 迷信
12 世界の重層的構造
おわりに

対談 富安陽子・斉藤洋

著者略歴

著:斉藤 洋
1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「ペンギン」シリーズ、「おばけずかん」シリーズなどがある。

ISBN:9784065235430
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:178ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ