カラフルノベル
夏のカルテット
著:眞島 めいり
紙版
内容紹介
中学1年生の夏休み。図書委員の当番で集まったクラスも部活もバラバラな4人が結成した夏限定のバンドは、4人にとってかけがえのない場所になっていった。
そんな時に突然、幹が「…僕、グループ研究、抜ける」と言い出して……!?
「好きだよ」
鯨井さんは言った。何かに立ち向かうように。
俺と佐々矢をさらに引き寄せて、
「わたしは好きな子たちとバンドを組んだの。それの何がだめ?」
茶色い目はどこかをにらんでいる。校舎か、その上の青い空を。
――本文より。
周りの意見に流されたり、同調したり、人から噂されたり、からかわれたり……。
自分を押し殺しているうちに、自分が本当に好きなもの、大切なものは簡単に消えてしまう。
そんな状況の中、幹が出した答えは……。
『みつきの雪』で第50回児童文芸新人賞を受賞した眞島めいり氏、デビュー二作目。
気持ちが前向きになる爽やかな青春ストーリー。