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アルケミスト双書

影の不思議

光がつくる美の世界

著:ウィリアム・ヴォーン
訳:駒田 曜

紙版

内容紹介

ひとはなぜ影を恐れるの?
影が西洋美術で重要性を増した理由は?

私たちが見ているのは「現実」そのものではなく、
その影にすぎないのだろうか?

小ぶりで美しいこの本の中で、
版画家で美術史の教授の著者が影の歴史を物語る。

美術における影の誕生から、死や無意識との関係まで、
自然科学、心理学、美術、建築などの
幅広いジャンルに目配りして影を紹介するこの本を読めば、
世界の見えかたが一変するに違いない。

目次

はじめに
自然界の影
影の各部名称
立体の影と環境光
影をどうやって見ている?
夜――地球の影
日食と月食――太陽と月の影
影で時をはかる――日時計
距離の計算――見えないものを見る
心の中の影
影と魂
プラトンの洞窟
メランコリア
おとぎ話と大衆文化
心理学――フロイト、ユング、アーキタイプ
影を称えて
美術における影
美術の起源
陰影法(スキアグラフィア)――影とイリュージョン
彫刻――影と浮彫り
影の再誕
影を描く
建築における影
カラヴァッジョとキアロスクーロ
レンブラントと環境光
影で伝える――ラヴァーターと影絵
中国の影
幻灯機
ロマン派――そして、その他のミステリアスな影
現代美術における影
映像の中の影
影とパラドックス
おわりに――影は永遠に

著者略歴

著:ウィリアム・ヴォーン
世界的に知られたロマン派の美術史研究者。現在はロンドン大学バークベック・カレッジ名誉教授(美術史)で、ロンドンとサマセットで暮らしている。
訳:駒田 曜
英文訳者。訳書に『フラクタル』『古代マヤの暦』『錯視芸術』『幾何学の不思議』(本シリーズ)などがある。

ISBN:9784422215365
出版社:創元社
判型:B6変
ページ数:66ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA