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はなの街オペラ

著:森川 成美
絵:坂本 ヒメミ

紙版

内容紹介

―人生いろいろなことがあるよね。でも、どんなときだってこういう瞬間があれば、救われるっていうもんだ―

 時は、大正時代。宇都宮で生まれたはなは、東京の井野家に奉公に出ることになる。井野家の主人、一郎の仕事は、夢の街・浅草でオペラを上演する歌劇団。なれない都会暮らし、なれない奉公に、はじめのうちはとまどうはなだったが、ひょんなことから、井野家の書生として音楽学校に通いながら、一郎の劇団を手伝う響之介に見いだされ、歌のレッスンをうけることになる。おさない頃から歌うことが好きだったはなは、響之介の指導や、浅草オペラとの出会いを経て、次第にオペラに関心をもつようになる。そんなあるとき、響之介が井野を裏切り、自分の劇団を立ち上げたという知らせが届いて……
 困難な状況にある人々が、逆境のなかでも、音楽の力を信じ、音楽に励まされながら、明日へ進んでいく物語。

著者略歴

著:森川 成美
東京都生まれ。東京大学法学部卒業。「アオダイショウの日々」で第18回小川未明文学賞最優秀賞受賞。主な作品に『くものちゅいえこ』(PHP研究所)、『マレスケの虹』(小峰書店)、『フラフラデイズ』(文研出版)、『妖怪製造機』(毎日新聞出版)、『はじめくんがっこうへいく』(ナツメ社)、『さよ 十二歳の刺客』(くもん出版)、「アサギをよぶ声」シリーズ(偕成社)などがある。全国児童文学同人誌連絡会季節風同人。
絵:坂本 ヒメミ
イラストレーター。装画を多数手がけながら、さまざまな媒体で活動。装画を手がけた作品に『起終点駅 ターミナル』(桜木紫乃・作)『京都スタアホテル』(柏井 壽・作/ともに小学館)、『花嫁は墓地に住む』(赤川次郎・作/KADOKAWA)、『百貨の魔法』(村山早紀・作/ポプラ社)、『駅鈴』(久保田香里・作/くもん出版)など多数。

ISBN:9784774331980
出版社:くもん出版
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ