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中公文庫

赤い死の舞踏会

付・覚書(マルジナリア)

著:エドガー・アラン・ポー

紙版

内容紹介

「赤い死」が蔓延するなか、千人の友達と僧院に避難したプロスペロ公は壮麗な仮装舞踏会を催した。そこへ現れたひとりの仮装した人物が、人々の間に狼狽と恐怖と嫌悪を呼び起こす――死に至る疫病に怯えおののく人々を描いた表題作のほか、処女作「メッツェンガアシュタイン」など短篇小説十篇と、蔵書の行間に書き込んだ思考の断片「覚書(マルジナリア)」を収録。

巻末に解説「ポォの作品について」を所収。

吉田健一の名訳で鮮やかに甦るポーの作品集

著者略歴

著:エドガー・アラン・ポー
エドガー・アラン・ポー

Edgar Allan Poe アメリカの小説家・詩人。一八〇九年、ボストン生まれ。雑誌編集のかたわら詩や短篇小説を発表。史上初の推理小説、また怪奇小説の傑作を残し、それらの分野の発展に多大な功績を残した。詩や文芸評論においても高い評価を受けている。一八四九年没。


吉田健一

一九一二年(明治四十五)、東京に生まれる。吉田茂元首相の長男。暁星中学を卒業ののち、英国ケンブリッジ大学に学ぶ。ロレンス、ヴァレリー等、英仏にわたる翻訳、文芸批評、小説など多彩な文筆活動を行う。『シェイクスピア』『瓦礫の中』で読売文学賞、『日本について』で新潮社文学賞、『ヨオロッパの世紀末』で野間文芸賞を受賞。『英国の文学』『絵空ごと』『金沢』『東京の昔』『舌鼓ところどころ』ほか著書多数。全集に『吉田健一著作集』(全三〇巻、補二巻)がある。一九七七年(昭和五十二)没。

ISBN:9784122070615
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:360ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB