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中公文庫

阿呆旅行

著:江國 滋

紙版

内容紹介

内田百閒「阿房列車」にあやかって、西へ東へディスカバー・ジャパン――。

行くなら冬、と思い立った網走番外地。旧正月ならぬ「旧の万博」、祭りのあとの大阪・千里。雲を見に、夕日を見に行く松江。心酔する百鬼園先生の古里、岡山・古京町……あの頃の日本が息づく大人の旅行記。雑誌連載中に急逝した内田百閒への追悼文「核心」を増補。〈解説〉宮脇俊三


[目次より]

精進落さず――伊勢

手鍋さげたり――長崎

白い墓地――網走

ととらく紀行――能登

留学事前――祇園

はずかしい旅――蒲原

うわの空旅――熊本

大阪さがし――大阪

とにかくハワイ――ホノルル・ラナイ島

牛歩随行――宇和島

おばこ、恙なきや――庄内

眩しかりけり――神戸

三景の末路――松島

わたしの城下町――松江・出雲

白い飛礫の――札幌

滾るまで――秋田

海内旅行――鹿児島航路

ああ名山――富士を見に行く

旅に病んで――高山

美しや毒の島――徳之島

百鬼園先生町内古地図――岡山

裸体写真撮影行――奥日光

北海わいん唄――池田町

細胞入替え旅行――ヤング京都

 解説 宮脇俊三

「核心」

著者略歴

著:江國 滋
江國滋

一九三四年東京生まれ。演芸評論家、エッセイスト、俳人。慶應義塾大学法学部卒業。新潮社勤務を経て、独立。六一年に『落語手帖』を刊行し、以後、随筆、紀行、評論の分野で活躍する。九七年没。主な著書に『日本語八ツ当り』『俳句とあそぶ法』『落語美学』『旅はパレット』『スペイン絵日記』。句集に『神の御意――滋酔郎句集』『癌め』など。

ISBN:9784122070578
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:328ページ
定価:940円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DND
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ