出版社を探す

中公文庫

ウィトゲンシュタイン家の人びと

闘う家族

著:アレグザンダー・ウォー

紙版

内容紹介

ウィーンで最も裕福で常軌を逸した一族の、二度の大戦をはさむ百年を、天才哲学者ルートウィヒ(五男/1889~1951)と、「片腕のピアニスト」パウル(四男/1887~1961)を中心に描いた傑作評伝。


ブラームスやマーラー、クリムトらが出入りする華やかなウィーンの邸宅で、強権的な父親のもと家庭内で教育を受けて育った8人きょうだいは、みな人づきあいが不得手で自殺願望に取り憑かれていた。


それぞれが長じて発揮する浮世離れした変人ぶりと才能の煌めき、相互の確執、ナチスとの攻防、そして『左手のための協奏曲』作曲時のラヴェルら芸術家の素顔まで、エピソードに満ちた破格の家族史。

著者略歴

著:アレグザンダー・ウォー
アレグザンダー・ウォー

一九六三年生まれ。曽祖父は文芸評論家のアーサー・ウォー、祖父は国民的作家のイーヴリン・ウォー、父はコラムニストで母も作家という一族で、自身の系譜について書いた Fathers and Sons が高い評価を呼んだ。Mail on Sunday や London Evening Standard でオペラ批評を担当し、各国で翻訳された『クラシック音楽の新しい聴き方』などの著書がある。


塩原通緒

一九六六年生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。主な訳書に、ピンカー『暴力の人類史』(共訳)、プフナー『物語創世』(共訳)、リース『私たちが、地球に住めなくなる前に』、クリスタキス『ブループリント』(共訳)ほか多数。

ISBN:9784122070530
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:608ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY