最新・はじめて学ぶ社会福祉 6
ソーシャルワーク論
理論と方法の基礎
監:杉本 敏夫
編:小口 将典
編:木村 淳也
内容紹介
日本のソーシャルワーク教育は長らく「ソーシャルワークに“ついては”教えるが、ソーシャルワーク“を”教えていない」と指摘されてきた。本書は社会福祉の方法論を前提に、その手段としての援助技術を、現実としての生活者と生活問題の実態からとらえなおし、方法・技術の意味づけと位置づけを再考する。また、ソーシャルワーク実践をできるだけわかりやすく言語化することを試みる。実践と理論を結ぶ入門書。
目次
シリーズ刊行によせて
はじめに
第Ⅰ部 ソーシャルワークとは
第1章 ソーシャルワークが求められる社会
1 社会の変化とソーシャルワーク
2 ソーシャルワークと私たちの暮らし
3 社会福祉とソーシャルワークの違い
コラム 学問とは,問うことを学ぶことである――ソーシャルワークを学びつづけて
第2章 ソーシャルワークの専門職
1 ソーシャルワーカーとはどのような専門職か
2 ソーシャルワークの定義
3 ソーシャルワークに用いられる技術の体系と視座
コラム 当たり前のことを一生懸命する
第3章 ソーシャルワークの原則
1 人の生活とサポート
2 ソーシャルワークの原則
3 ソーシャルワークに共通すること
コラム “見た目の年齢”と“内側の年齢”は同じ?
第4章 ソーシャルワークの歴史
1 萌芽期――ソーシャルワークの源泉
2 発展期――ソーシャルワークの専門職化
3 展開期――分化したソーシャルワークから統合へ
コラム 仕事を続けている理由
第5章 地域を基盤としたソーシャルワーク
1 わが国における今日的な地域福祉課題
2 地域を基盤としたソーシャルワーク
3 地域を基盤としたソーシャルワークの実際と展開
4 地域を基盤としたソーシャルワーク実践における課題と展望
コラム 複雑多様化するケース課題とソーシャルワーカーの役割
第Ⅱ部 ソーシャルワークの基礎技術
第6章 ソーシャルワークにおける援助関係
1 ソーシャルワークにおける援助関係の意義
2 ソーシャルワークにおける援助関係の形成方法
3 利用者本位のソーシャルワーク実践に向けて
コラム これからソーシャルワーカーをめざす人へ
第7章 ソーシャルワークで用いられる理論とアプローチ
1 ソーシャルワーク理論の必要性と整理
2 ソーシャルワークのアプローチ
コラム ソーシャルワークの理論と実践
第8章 ソーシャルワークの展開過程
1 ソーシャルワークの展開過程とは
2 出逢いからプランニング
3 インターベンションからアフターケア
コラム スクールソーシャルワーカーならではの専門性
第9章 ソーシャルワークの面接技術
1 面接の意義と目的
2 面接の場面と構造
3 面接の展開
4 面接の技法
コラム アセスメント――クライエントと共に歩む
第10章 ソーシャルワークで用いられる技法
1 権利擁護とソーシャルアクション
2 アウトリーチ
3 ケアマネジメント
4 ネットワーキング
コラム「共に学び」「共に育つ」ソーシャルワーク
第11章 ソーシャルワーク教育における体験的学び
1 実践の学問としてのソーシャルワーク
2 面接する技術
3 連携する技術
4 スーパービジョン
コラム スクールソーシャルワーカーの現状と未来
第Ⅲ部 ソーシャルワークの活動
第12章 貧困とソーシャルワーク
1 貧困とは何か
2 ソーシャルワークとは何か
3 貧困に対するソーシャルワーク実践
コラム ソーシャルワーカーの感性
第13章 災害とソーシャルワーク
1 災害時における被災者の生活
2 災害時におけるソーシャルワーク
3 災害時福祉支援活動に関わる者
4 災害時福祉支援活動の特徴と課題
コラム ふくしの仕事をするうえで心がけていること
第14章 多文化共生とソーシャルワーク
1 日本で暮らす外国人の現状
2 日本で暮らす外国人が抱える問題
3 外国人コミュニティと福祉的支援
4 地域での共生に向けた取り組み
コラム まだ見ぬ未来の他者につながる支援をめざして
ソーシャルワーカーの倫理綱領
おわりに
さくいん
ISBN:9784623090372
。出版社:ミネルヴァ書房
。判型:A5
。ページ数:240ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2021年05月
。発売日:2021年04月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS。